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広島市の村上農園、取引先や社内とのやりとりをLINE WORKSに統合、欠品や廃棄を削減

2023年7月18日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

豆苗などの発芽野菜や高成分野菜の生産・販売会社、村上農園(本社:広島県広島市)は、電話/メールで行っていた取引先や社内とのやりとりをワークスモバイルジャパンのビジネスチャット「LINE WORKS」に切り替えた。情報を迅速に共有できるようになり、欠品や廃棄を削減した。ワークスモバイルジャパンが2023年7月18日に発表した。

 豆苗などの発芽野菜や高成分野菜の生産・販売を行う村上農園は、電話/メールで行っていた取引先や社内とのやりとりをワークスモバイルジャパンのビジネスチャット「LINE WORKS」に切り替えた。情報を迅速に共有できるようになり、欠品や廃棄を削減した(図1)。

図1:取引先や社内とのやりとりに使うツールを、電話/メールから「LINE WORKS」に切り替えた。迅速に情報を共有できるようになり、欠品やフードロスなどを削減した(出典:ワークスモバイルジャパン)
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 LINE WORKSの導入前、同社の物流本部では、多いときに社内外の担当者から5~6分に1度、電話がかかってきていたという。導入後は、コミュニケーションの目的に合わせて作成したグループを使い、トークやノートでタイムリーに情報を発信・共有している。

 村上農園によると、「電話の課題は行き違いが発生しやすい。また、メールもすぐに確認してもらいにくい。こうした課題が原因でスピード感のあるコミュニケーションが取れず、結果として商品が売り場に届かない欠品や、フードロス(生産現場での廃棄)が発生していた」という。LINE WORKSへの切り替えでこれらを改善した。

欠品と廃棄を削減、売上も向上、各種の情報共有にも利用

 また、以前は高速道路・幹線道路での通行止めや事故渋滞などの影響で配送が遅れた際に欠品になるのか延着になるのかが分かりにくい問題もあったという。電話では行き違いも多く、結果として「状況が分からないために欠品」と判断せざるをえないケースがあった。LINE WORKSで、物流の状況(欠品になるのか、延着になるのか)をタイムリーに把握できるようになり、欠品として扱うケースを減らすことに成功した(画面1)。

画面1:トーク画面の例。道路状況や配送状況を部門間でタイムリーに共有し、取引先にも報告できるようにした(出典:ワークスモバイルジャパン)
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 物流部門から生産部門に生産計画を伝えることで、廃棄物も2割以上減った。これまでは、生産部門への連絡にタイムラグが発生し、連絡が取れたときには、生産部門においてすでに廃棄していたケースもあったという。LINE WORKSで、生産部門に対してタイムリーに生産計画を伝えられるようになったことから、最新の生産計画に基づいて生産できるようになり、廃棄物が減った。

 結果として売り上げも増えた。売り場のレイアウトを決める役割を担っている取引先に対して「売り場の状況」の報告する際、以前は担当営業がPowerPoint資料を作成してメールに添付する形で報告していたため、月1回程度しか報告できなかった。現在は、売り場の陳列状況を撮影してすぐに報告できるようになった。報告内容を売り場のレイアウトに役立てることで、売上が増えたという。

 村上農園ではこのほかにも、社内の各種の情報共有にLINE WORKSを使っている。営業担当のグループは、広域量販店の本部の方針など各支店の担当にも届けたい細かな情報を連絡している。制作部門のグループは、PR用動画のアイディアをノートで共有しながら意見を出し合っている。

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