Web専門の教育講座を運営するインターネット・アカデミーは2024年1月24日、研修コース「Pythonプロフェッショナル研修 for Javaエンジニア」の受付を開始した。Java言語の開発者が対象のPython言語のコーディング研修コースである。Java開発者が知るべきPythonの作法やつまづきやすいポイントの解説から、Pythonコーディング時の重要事項を習得する。研修時間は20時間(1日5時間、4日間程度)で、受講料金(税別)は10人の一括受講するで1人15万円。
インターネット・アカデミーの「Pythonプロフェッショナル研修 for Javaエンジニア」は、Pythonを実践レベルでコーディングできる人材を育成する研修コース。Pythonのコーディングの実務で使う重要な仕様やライブラリのマスターすることを到達目標としている(表1)
「需要の高まりを受けて、Java開発者の多くがPythonを学んでいる。Pythonエンジニア育成推進協会の調査によると、Python試験の受験者の習得済み言語の28.1%がJavaである」(同社)ことから研修コースを新設した。
Javaのコーディングを習得したJava開発者を対象とし、Java開発者が知っておくべきPythonの作法(PythonicやPythonZen)、つまづきやすいポイントを解説。JavaからPythonへの書き換えのテクニックなどを含めてPythonのコーディングを習得する。
コース内容は、Pythonコーディングに関する基本知識・スキルを持つ開発者を対象にした「Pythonプロフェッショナル研修」の構成をベースに、Java開発者向けに構成している。また、Pythonプロフェッショナル研修にはない講義内容として「Pythonイディオム集 PythonZen」を含む。PythonZenは、Pythonコーディングの心得となる格言をまとめたもの(関連記事:Python言語のコーディング作法を問う「PythonZen & PEP 8 検定試験」、2021年10月から無料で開始)。
項目 | 内容 |
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学習をはじめる前に |
Pythonの特徴、JavaエンジニアがPython学習でつまずくポイント |
Pythonの環境 |
環境設定の概要、Pythonのパッケージ管理、仮想環境の作成 |
Pythonコーディング規約 |
Pythonイディオム集 PythonZen、スタイルガイド PEP8とは、静的コード解析ツール Flake8とは、ソースコード整形 Blackとは |
Pythonの言語仕様 |
例外処理、with文、関数の引数、アンパック、内包表記、ジェネレーター式、ジェネレーター、デコレーター |
Pythonのクラス |
class構文、属性とメソッド、継承、dataclass、オブジェクト関連関数 |
タイプヒント |
タイプヒントとは、タイプヒントの活用例、静的タイプチェック |
テキストの処理 |
文字列操作、フォーマット、正規表現、Unicodeデータベースへのアクセス |
日付と時刻の処理 |
日付を扱う、時刻を扱う、IANAタイムゾーンデータベースを扱う、datetimeの強力な拡張モジュール |
データ型とアルゴリズム |
ソート、コンテナ型、二分法アルゴリズム、列挙型による定数の定義、データを読みやすい形式で出力する─pprint、イテレーターの組み合わせによる処理の組み立て、ミュータブルなオブジェクトをコピー |
汎用OS・ランタイムサービス |
OSの機能を利用する、ストリームを扱う、インタープリターに関わる情報の取得と操作、コマンドラインオプションと引数 |
ファイルとディレクトリへのアクセス |
ファイルパス操作を直感的に行う、一時的なファイルやディレクトリを生成、高レベルなファイル操作、gzip圧縮ファイルを扱う、tarファイルを扱う、Pythonオブジェクトをシリアライズする |
特定のデータフォーマットを扱う |
CSVファイルを扱う、JSONを扱う、INIファイルを扱う、YAMLを扱う、Excelを扱う、画像を扱う |
インターネット上のデータを扱う |
URLをパースする、URLを開く、ヒューマンフレンドリーなHTTPクライアント、Base16/Base64などへのエンコード、電子メールのデータ処理 |
テスト |
対話的な実行例をテスト、ユニットテストフレームワークを利用する、モックを利用してユニットテストを行う、高度なユニットテスト機能を利用する、ドキュメント生成とオンラインヘルプシステム |
デバッグ |
対話的なデバッグを行う、コンテナ型、コードの実行時間を計測、スタックトレースを扱う、ログを出力する |
暗号関連 |
安全な乱数を生成する、ハッシュ値を生成する、暗号化ライブラリ |