米セールスフォース(Salesforce)は2024年4月18日(米国現地時間)、ビジネスチャットツール「Slack」で、アドオン型の生成AI機能「Slack AI」をリリースしたと発表した。Slackの会話データの要約や自然言語による会話データを検索などが可能になる。Slack AIを先行利用する企業では、1人あたり毎週平均97分の業務時間を短縮しているという。料金は月額1200円(10米ドル)で、Slackの有料プランのオプションとして提供する。有料プランの料金は月額925円(Proプラン)から。
セールスフォース(Salesforce)のビジネスチャットツール「Slack」で、アドオン型の生成AI機能「Slack AI」が利用可能になった。自然言語による会話形式で質問・検索すると、Slackの会話データから判断して簡潔な回答を返す。質問を重ねることで、深く掘り下げた回答が得られる(画面1)。
画面1:チャンネルの要約を毎朝ダイジェストとして配信する画面イメージ(出典:セールスフォース・ジャパン) 生成AIによる要約機能では、チャンネルやスレッドの要点を抽出し、要約の元になったデータと共に提示する。未読のメッセージをすばやく把握したり、過去7日間など期間を設定して会話を要約したりできる。
チャンネルの要約を毎朝ダイジェストとして配信する機能を備え、見逃した可能性がある会話をダイジェストで受け取れる。また、ユーザーごとの行動に基づいて、ダイジェストを配信するチャンネルを推奨してくれる。
セールスフォースによると、Slack AIの先行ユーザーは、回答の検索や情報の抽出、アイデアの創出などに役立てており、1人あたり毎週平均97分の業務時間の短縮を図れているという。
先行ユーザーの1社である米Beyond Better Foodsは、「Slack AIの検索機能を活用して、物流に関する社内の質問に迅速に回答している。毎朝のダイジェスト配信では、出荷状況やTo Doリストなど、自身の担当業務に関係する情報を抽出している。少なくとも1日に30分は業務時間を短縮できている」という。
今後、Slack AIでアクセス可能なデータソースを拡大し、ファイル、Slackアプリ、canvas、クリップなどにも適用する予定。例えば、Slackの音声ビデオ通話「ハドルミーティング」にSlack AIを適用し、会議における重要なポイントとアクションアイテムの要約の作成を可能にする。また、SlackからSalesforce CRMの対話型AIアシスタント「Einstein Copilot」を使えるようにして、Salesforceが蓄積・管理するデータのさらなる活用を促すという。
Slack AIの料金は月額1200円(米国:10米ドル)で、Slackの有料プランのオプションとして提供する。有料プランの料金は月額925円(Proプラン)から。
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