[新製品・サービス]
ランシステム、場所に応じて適切なSIMを自動で割り当てるデータ通信装置「RMC100」
2024年5月23日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
複合カフェチェーン「スペースクリエイト自遊空間」を運営するランシステムは2024年5月21日、マルチキャリアデータ通信装置「RMC100」を販売開始した。ルーターと組み合わせて使う機器で、工事現場やイベント会場など、利用場所に適したモバイル通信事業者/回線を自動選択してインターネットに接続する。接続が不安定になると別の回線に切り替える。中国uCloudlinkのCloud SIMを用いるため、事前に複数のSIMを契約・用意する必要がない。データ通信料金(税別)は、「月間5GBプラン」が月額3000円など。初期導入時の参考価格は、RMC100、ルーター、アクセスポイントのセットで24万円から。
ランシステムの「RMC100」は、工事現場やイベント会場など、利用場所に適したモバイル通信事業者/回線を自動選択してインターネットに接続するマルチキャリアデータ通信装置である(図1)。
ルーター機器に接続して利用する。動作確認済みのルーターは、ヤマハの「RTX830/1220/1300/3510」。無線LANアクセスポイントと組み合わせることで、PCなどのインターネット接続環境として運用できる。
マルチキャリアの自動切り替えを、中国uCloudlink(ユークラウドリンク、日本法人:uCloudlink Japan)の「Cloud SIM」で実現している。Cloud SIMは、複数のモバイル通信事業者のSIMをクラウドで管理しており、ユーザーの端末に対し、つど適したSIMを割り当てる(端末にはCloud SIMと通信するためのシードSIMが必要)。この仕組みにより、端末側で事前に複数のモバイル通信事業者のSIMを契約・用意しておく必要がない。
ユーザーは、ルーターやデータ通信装置に加えて、ランシステムのデータ通信サービスの契約が必要。プランは、「1日上限設定プラン」(5GB、10GB、15GB)と「月間上限プラン」(5GB、10GB、20GB)の2つがある。両プランとも月額制で、上限を超えてからは低速通信(128kbit/s)になる。
データ通信料金(月額、税別)は、月間上限プランの場合、5GBが3000円、10GBが4000円、20GBが5000円。
RMC100の価格はオープン。参考価格はRMC100、ルーター、アクセスポイントのセットで24万円(税別)から。