ナレッジセンスは2024年8月27日、生成AI/ChatGPTサービス「ChatSense」に、AIとの対話の文脈から判断して、プロンプトの候補を自動生成し、提示する機能を追加した。これにより、プロンプトエンジニアリングなどのリテラシーを必要とせずにAIとの対話を深めていくことができ、回答精度を高められるとしている。
ナレッジセンスの「ChatSense(チャットセンス)」(画面1)は、法人向けにChatGPTの利用環境をチューニングした生成AIサービスである。プロンプトを社内で共有する機能やメンバーの一括管理機能などの独自機能を備える。カスタマイズが可能な「エンタープライズプラン」と「スタンダードプラン」、無料の「スタータープラン」(GPT-3.5に限定、月間利用制限30回)などを用意している(関連記事:企業向けChatGPT/RAGシステム「ChatSense」がOneDrive/SharePointと連携─ナレッジセンス)。
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オプションで、社内文書の内容をナレッジにして回答を生成するRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)に対応する。ChatSense独自の仕組みとして、OneDriveやSharePoint上の文書ファイル(Word/Excel/PDFなど)を参照対象の文書に選択すると、その後は文書ファイルを更新するたびにChatSense上のデータも自動で更新する。これにより、常に最新のデータを反映した回答が可能になる。
今回、ChatGPTに投入するプロンプトを自動生成する機能を追加した。生成AIとの対話の文脈から、「次にどんな質問をしたらよいか」の候補を提示してくれる。これにより、プロンプトエンジニアリングなどのリテラシーを必要とせず、AIとの対話を深めていくことができ、回答精度を高められる。スタータープランを含む全プランで利用可能である。
画面2は、プロンプト自動生成機能の例である。AIからの返答が終わると同時に、次のプロンプトの候補が提示される。選んでクリックすると対話が再開される。この機能を使わずに任意の入力も可能である。
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