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AGS、脱メインフレームに向けて第4世代言語「EASY」のアプリケーション資産をCOBOLに変換

2024年10月11日(金)IT Leaders編集部

SIベンダー/データセンター事業者のAGS(本社:埼玉県さいたま市)は、メインフレームで稼働していた第4世代言語「EASY」のアプリケーション資産をCOBOLに移行した。レガシー資産をCOBOLに統一することで、将来のオープン化に向けた一歩を踏み出した。移行作業を支援したキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)が2024年10月10日に発表した。

 AGSは、りそなホールディングスの前身である協和銀行と埼玉銀行の経営統合に伴って発足したSIベンダー/データセンター事業者である(あさひ銀総合システムとあさひ銀情報システムが合併)。銀行・金融機関や一般企業などに向けて、都市型データセンターの「さいたま iDC」やITコンサルティング/システム構築、アウトソーシングなどのサービスを提供している。

 AGSが運営している「保険業務管理システム」は、保険契約の受付や変更、保険料の回収、保険金/給付金の請求受付/支払いといった保険業務の基幹を担っている。1980年代に最初のシステムを構築したのち、1999年の刷新を経て、現在まで運用を続けてきた。

 同システムの中心となる国内メーカーのメインフレームが2030年度に製造/販売を終了することを受け、AGSは当該メインフレームのオープン化を検討。しかし、システムのプログラム資産には簡易言語(第4世代言語)である「EASY」によって記述したものが多数あったため、オープン環境への移行は容易ではなかったという。

図1:AGSがメインフレーム上の第4世代言語「EASY」資産をCOBOLに変換したマイグレーションプロジェクトの概要(出典:キヤノンITソリューションズ)
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 そこで同社は、将来のオープン化を見据え、まずは現行のメインフレーム上でEASYをCOBOLに移行。キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)のマイグレーションサービスを利用した(図1)。

 キヤノンITSは、AGSからEASY資産を預かり、AGSの記述特性に合わせてツールをカスタマイズ。手作業でコードを修正することなく自動でCOBOLに変換したことで、計画どおりの期間で移行プロジェクトを完了させている。

 「メインフレーム上の資産をCOBOLに統一することで、ライセンス費用を削減し、将来のオープン化に向けた一歩を踏み出した」(AGS)

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AGS / COBOL / レガシーマイグレーション / SIer

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