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成田空港、設備稼働時の異音をAIで検知する実証実験、保全業務を省人化

第2ターミナル機械室の空調・上水・温水設備を対象に検証

2024年11月27日(水)IT Leaders編集部

成田国際空港(本社:千葉県成田市)は2024年11月26日、空港設備の保全業務を省人化することを狙い、設備稼働時の異音をAIで検知する実証実験を開始すると発表した。このためのAIモデルを構築し、空調・上水・温水設備(第2ターミナル機械室)を対象に2025年3月から検証する。将来的には他の空港内設備にも展開することも想定している。

 成田国際空港には、多くの設備が存在しており、保守員が巡回点検を行って予防保全に努めている。しかし、少子高齢化により、熟練した保守員の減少や、将来の設備増加による作業負担の増大が課題となりつつある。

 これらの課題を解決するため、設備稼働時の異音をAIで検知する実証実験を開始する。このためのAIモデルを構築し、空調・上水・温水設備(第2ターミナル機械室)を対象に2025年3月から検証する。保全業務の省力化と、設備異常の早期発見などにつなげる(図1)。

図1:異音検知システムの概要(出典:成田国際空港)
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 実験は、異音検知アプリケーション「FAST-Dモニタリングエディション」を提供するHmcomm(エイチエムコム)と共に実施する。現場の音を24時間365日体制で収集し、遠隔地からネットワークを介して監視する。音声データを分析し、いつもと違う異音をAIが検出する(画面1)。

画面1:異音検知アプリケーション「FAST-Dモニタリングエディション」の画面(出典:成田国際空港)
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 検出した異音は、視覚的に可視化して共有できる。これにより、異常状態に関する暗黙知/ノウハウを定量的に示すことが可能である。また、録音データはダウンロードできるので、関係者に聞かせて説明するといった運用もとれる。

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