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NEC、ACOS-4メインフレームのミッドレンジ機種「i-PX AKATSUKI/S100」を販売、REST経由でSQLを実行

周辺機器を含めて19インチラック1台に収容

2024年12月13日(金)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

NECは2024年12月12日、メインフレーム「ACOS-4」のミッドレンジシリーズ「i-PX AKATSUKI/S100」を販売開始し、同年12月25日に出荷すると発表した。従来シリーズ「i-PX9800/S200」の後継にあたり、CPU性能が従来の最上位モデルより約1.3倍に向上しているほか、REST APIを介したSQLの実行に対応し、オープンシステムとの連携が容易になった。価格は個別見積もりで、NECは販売目標として今後5年間で200台を掲げる。

写真1:メインフレーム「ACOS-4」のミッドレンジシリーズ「i-PX AKATSUKI/S100」の外観(出典:NEC)
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 NECは、メインフレームシステム「ACOS-4」のミッドレンジシリーズ「i-PX AKATSUKI/S100」(写真1)を販売開始した。2024年12月25日より出荷する。

 従来シリーズ「i-PX9800/S200」の後継で、AKATSUKIの新ブランド名を冠して2022年から販売するハイエンドの「i-PX AKATSUKI/A100」の下位シリーズにあたる(関連記事NEC、ACOS-4メインフレームの新モデルを発表、三井住友銀行が次期勘定系システムに採用)。

 i-PX AKATSUKI/S100は、CPU性能が従来の最上位モデルより約1.3倍に向上しているほか、オペレーター端末を外部設置型からラック収容型に変更して省スペース化を図っている。ディスク/仮想ストレージなどの周辺機器を含めて、1台の19インチラックに収容することができる。

 ソフトウェア機能面では、オープンシステム環境からACOS-4のデータにアクセスするためのREST API対応を拡充し、連携性を高めている。従来は単純な比較演算子による条件検索しかできなかったが、HTTPリクエストのパラメータとしてSQL命令を渡せるようになった。データの更新/削除/挿入が可能になり、検索結果の返却形式として、列名と値のみのデータ形式に対応して扱いやすくなっている。

 また、セキュリティ性能の強化として、アプリケーションプログラムの真正性を検証する機能を追加した。同機能を定期巡回させることでプログラムの変化を検出し、情報漏洩や不正利用の早期発見・対処に寄与する。

 なお、NECのACOSシリーズは1974年の初代モデルから、2024年で販売50周年となる。

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