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無料の学習教材「Linux標準教科書 Ver.4.0.0」、6年ぶりの改訂で独学しやすい構成に─LPI-Japan
2024年12月16日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)は2024年12月16日、Linux学習用教材「Linux標準教科書」の改訂版(Ver.4.0.0)を提供開始した。手を動かす演習を中心に、独学しやすい構成に変更した。PDF版(無料)、EPUB版(無料)、Kindle版(300円)、印刷版(2200円)を用意している。
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エルピーアイジャパン(LPI-Japan)の「Linux標準教科書」(画面1)は、Linuxに初めて触る初学者が独学で手を動かながら学習できる、演習中心のLinux学習用教材である。基本的なコマンド、ネットワークの設定と管理、ファイル管理など、Linuxの基礎知識を系統立てて学べるように構成している。
2008年から無料で公開しており、現在までに約20万件のダウンロード実績がある。学校教育、若手エンジニア教育、個人学習などで広く使われている(関連記事:LPI-Japan、「Linux標準教科書」の改訂版Ver3.0.0を公開開始)。
2018年公開の前版(Ver.3.0.0)から6年ぶりの改訂となるVer.4.0.0を公開した。「基本的なLinuxのコマンド操作と、簡単なシステム管理を行えるという観点で、手を動かす演習を中心に、内容をシンプルにまとめて全面改訂した。本書に沿って学習することで、Linuxの体系的な知識を身につける準備ができたことになる」(LPI-Japan)としている。
Ver.4.0.0では、独学で自習できる構成をより意識して改訂したという。学習環境を構築する方法(VirtualBoxのインストールからネットワーク設定まで)を冒頭で解説しているほか、仮想化技術/仮想マシンの解説も追加した。また、学習のリファレンスとなるRed Hat Enterprise Linux(RHEL)互換のLinuxディストリビューションが、CentOS 7からAlmaLinux 9.4に変更されている。
PDF版(無料)、EPUB版(無料)、Kindle版(税込み300円)、印刷版(同2200円)を用意している。LPI-JapanのWebサイトからVer.4.0.0のPDF版をダウンロードして入手できる。章構成は以下のとおり。
- 1章 Linuxを学ぶ
- 2章 VirtualBoxのインストールと仮想マシンの作成
- 3章 Linuxのインストールと設定
- 4章 Linuxを操作してみよう
- 5章 基本的なコマンド
- 6章 標準入出力とフィルタコマンド
- 7章 viエディタ
- 8章 ユーザーとグループの管理
- 9章 ファイルやディレクトリのアクセス制御
- 10章 ネットワークの設定と管理
- 11章 プロセス管理