デジタル時代に価値を生む「組織・人材」像─ビジネスアーキテクトの重要性:第2回
2025年2月17日(月)西村 健一(EYストラテジー・アンド・コンサルティング ディレクター)
情報処理推進機構(IPA)の「DX動向2024」レポートによると、約6割の企業が全社戦略を背景にデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを進めているが、十分な成果を出せている企業はまだ多くない。理由は、人材不足という壁に直面しているからだ。特に、ビジネスアーキテクトのようなキーロールの不足がDXの進行を著しく遅らせてている一因となっている。DXを推進しうる人材の育成は一朝一夕には達成できず、外部調達するにも大きなハードルがある。本稿では、DX推進人材、特にビジネスアーキテクトの不足が招くリスクについて、組織論も踏まえて原因と対策を探ってみたい。
- > 前へ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 次へ >
バックナンバー
- DXにおける「セキュリティ・コンプライアンス」のありたい姿とは:第5回(2025/07/03)
- 持続的な競争力強化へ、これからの「IT環境」:第4回(2025/05/01)
- DX推進の前提となる「データマネジメント」:第3回(2025/04/09)
- 「デジタルガバナンス戦略」とは?─IT戦略とDX戦略の違い:第1回(2024/12/24)