米BroadcomからVMwareの仮想デスクトップ関連ソフトウェア事業を切り出して設立した米Omnissaの日本法人、Omnissa Japanは2025年4月7日、都内で会見し、事業の現状や今後の予定などを説明した。製品は従来と同じく、VDI(デスクトップ仮想化)ミドルウェア「Horizon」(旧称は「VMware Horizon」)などを販売代理店経由で販売している。今後は、設定や運用をAIで支援する機能の追加を予定している。
米Omnissaは、米BroadcomからVMwareの仮想デスクトップ関連ソフトウェア事業を切り出して2024年7月に設立した会社である。日本法人はOmnissa Japanで、これまでと同じ製品をこれまで通り、販売代理店経由で販売している。
中核となる製品は、VDI(デスクトップ仮想化)ミドルウェア「Horizon」(旧称は「VMware Horizon」)と、インベントリ管理/ソフトウェア配布や認証/SSOなどの機能を提供するクライアント管理ソフトウェア「Workspace ONE」(旧称は「VMware Workspace ONE」)である。
SaaS版とオンプレミス版ともに、サブスクリプション型/契約期間型のライセンスを提供。仮想マシン(vSphere)や管理ソフトウェア(vCenter)、ストレージ(vSAN)については、VDI用途に特化したライセンス「VMware vSphere Foundation for VDI(VVF for VDI)」をバンドルしたパッケージを用意している。Horizonと合わせ、同時接続数または指名ユーザー単位で利用できる。
今後は、設定や運用をAIで支援する機能の追加を予定している。すでに、性能劣化などのトラブルに対する原因分析のための洞察を提供可能である。順次、自然言語による会話形式で運用管理者を支援する機能や、改善策を提案する機能などを提供する計画。さらに、設定や修復などを自律的に行えるようにするとしている。