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石油/エネルギー会社の富士商、AIが商談音声から情報を抽出し、Salesforceの入力作業を簡素化

2025年4月16日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三

石油を主力したエネルギー事業会社の富士商(本社:山口県山陽小野田市)は、商談会話(録音内容)から必要項目をAIで自動で抽出するツールを導入し、Salesforceへの入力作業の手間を50%削減した。ベルフェイスのSalesforce自動入力ツール「bellSalesAI」を採用し、営業担当1人月間10時間以上の時間を創出、顧客折衝に時間を振り向けている。ベルフェイスが2025年4月16日に発表した。

 富士商は、山口県山陽小野田市に本社を置く、石油を主力したエネルギー事業会社である。出光興産(旧昭和シェル石油)の特約店で、サービスステーション(ガソリンスタンド)運営のほか、エネルギー領域を中心に複数のグループ企業を擁している。

 同社では営業活動の可視化と情報共有を目的にSalesforceを利用しているが、担当者によって、案件の報告・管理の精度に差が生じていた。「そもそも、Salesforceへの情報入力に時間を取られ、顧客対応に集中できない」といった課題を抱えてきた。

図1:Salesforce自動入力ツール「bellSalesAI」の利用イメージ(出典:ベルフェイス)
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 そこで、商談会話(録音内容)から必要項目をAIで自動で抽出するベルフェイスのSalesforce自動入力ツール「bellSalesAI」(図1)を導入した。bellSalesAIのAIモデルが商談会話(録音内容)から必要項目を自動で抽出し、情報の要約・構造化も行う。これにより、以下の業務プロセスを確立することができた。

  • 対面商談のデジタル化:スマートフォンアプリで商談を録音・記録
  • AIによる情報抽出:商談内容から必要な情報を自動抽出
  • 日報形式での出力:あらかじめ設定した日報フォーマットで情報を構造化
  • Salesforceとの連携:抽出した情報をChatterにコピー&ペーストで共有

 導入効果として、Salesforceに活動内容を入力する操作が約50%減った。営業担当1人月間約10時間、年間120時間以上の時間を創出し、その時間を顧客折衝や提案準備に振り向けることで、顧客接点が20%増えたとしている。

 商談内容を自動で要約することで報告漏れが90%減少。AIが抽出した議事録を次回商談の準備に活用することで準備時間が1件あたり10分減少。全営業担当の情報入力品質が均一化され、案件管理の精度が向上したという。また、入力作業の負担が減ったことで、Salesforceの情報蓄積量が2倍になったという。

 富士商は、Salesforce入力負担が減り、本来の営業活動に集中できる環境が整ったと評価する。「特に入力内容の品質が均一化されたことで、案件管理の精度が向上し、組織全体の営業力強化につながった。また、AIが抽出した要約を次回商談の議事録として活用することで、顧客との会話の連続性が高まり、提案の質も向上した」(同社)。

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