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Arcserve、ランサムウェア攻撃からバックアップデータを保護する「Cyber Resilient Storage」を提供

「Arcserve UDP」がバックアップ/リカバリ管理機能を提供

2025年9月3日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三

Arcserve Japanは2025年9月3日、バックアップ専用ストレージ「Arcserve Cyber Resilient Storage(CRS)」を販売開始した。同年9月8日から出荷する。同社の「Arcserve Unified Data Protection(UDP)」がバックアップ/リカバリ管理機能を提供する。オンプレミス環境向けソフトウェアと、クラウドストレージサービスの両形態を用意する。料金(税別)はオンプレミス向けが容量1TBで年額3万6000円。

 Arcserve Japanの「Arcserve Cyber Resilient Storage(CRS)」は、ランサムウェアなどのサイバー攻撃に対する、バックアップデータの保護に特化したストレージである。同社の主力製品であるバックアップ管理ソフトウェア「Arcserve Unified Data Protection(UDP)」と組み合わせて利用する。伴って、Arcserve UDPの新バージョン10.2に、Arcserve CRSとの連携機能を追加している。

図1:バックアップデータ専用ストレージ「Arcserve Cyber Resilient Storage(CRS)」の概要(出典:Arcserve Japan)
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 提供形態として、オンプレミス環境のPCサーバーにインストールするストレージソフトウェア(Arcserve CRS)と、クラウドストレージ「Arcserve Cloud Cyber Resilient Storage(Cloud CRS)」の2つを用意している(図1)。オンプレミス向けはOSを含み、Red Hat Enterprise Linuxが動作するx86サーバーで運用する。Cloud CRSのホストロケーションは日本(東京)である。

 Arcserve UDPに備わる、バックアップイメージを格納する復旧ポイントサーバー(RPS)にArcserve CRSを連携させる構成をとる。バックアップデータをRPSに送ると、それがCRSに書き込まれる。CRSでは、設定したスケジュールに則ってスナップショットを自動作成する。RPSとの通信手順には、CRSはTCP/IP上の独自プロトコル、Cloud CRSはHTTPSベースの独自プロトコルを用いる(図2)。

図2:「Arcserve CRS」における、ランサムウェア攻撃からの復旧シナリオ(出典:Arcserve Japan)
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 専用・特化型のストレージとして、バックアップデータを安全に保管し、インシデント発生時には確実にデータを復元することをうたう。RPSがランサムウェアに感染してもArcserve CRSに格納されたデータは暗号化されず、認証情報を奪われてもスナップショットデータから復元できる。「イミュータブル(書き換え不能)なスナップショットを保持する」(同社 ソリューション統括部 マネージャの中田皓介氏、写真1)としている。

写真1:Arcserve Japan ソリューション統括部 マネージャの中田皓介氏
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 Arcserveによると、2024年にランサムウェアの被害に遭った際、バックアップデータから復元できなかった企業が73.6%を占めたという。「復元できなかった理由として73.0%の企業がバックアップデータを暗号化されてしまった。バックアップデータを確実に守ることが重要であり、Arcserve CRSは、そのための製品となる」(中田氏)。

 料金は、格納するバックアップデータ(スナップショット含む)の容量に応じて課金する体系をとる。1TBの年額料金(税別)は、オンプレミス用のArcserve CRSが3万6000円。クラウドストレージのCloud CRSが6万円。Cloud CRSからイミュータブルスナップショット機能を省いた「Arcserve Cloud Storage」が3万6000円となっている。

 Arcserve CRS/Cloud CRSの利用には、Arcserve UDP 10.2以上のRPSが必要。同バージョンでは、Arcserve CRSとの連携機能が加わったほか、パブリッククラウドのオブジェクトストレージ(Amazon S3、Azure Blob Storage、Google Cloud Object Storage)にデータを保存できるようになった。

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