カシオ計算機(本社:東京都渋谷区)は、ECサイトの安定運営を目的にアカマイ・テクノロジーズのボット対策サービスを導入した。ボットからのアクセスを制御する「Bot Manager Premier」と、ボットによるWebサイトからのスクレイピング(情報抽出)を検知・制御する「Content Protector」である。アカマイ・テクノロジーズが2025年12月2日に発表した。
カシオ計算機は、「G-SHOCK」をはじめとする時計事業、関数電卓などの教育事業、電子楽器やキーボードなどのサウンド事業を中心とする総合電子機器メーカーである。直営ECサイトも成長を続けており、今後さらなる拡大を目指している(関連記事:カシオ計算機がゼロトラスト移行をDXロードマップに組み込んだ理由)。
同社によると、近年、G-SHOCKの限定モデル発売時にボットやAIによる自動購入が横行し、ECサイトの安定運営を脅かす事態が発生している。ある地域では、新商品販売のタイミングでDDoS攻撃を疑うような規模でボットが押し寄せ、数日間にわたってECサイトが正常に利用できなくなり、影響がグローバル規模に波及したという。
「CASIOブランドの維持には、グローバルECサイトの安定運営とスクレイピング対策が不可欠だ」(カシオ計算機 開発グループリーダーの吉澤脩氏)として、効果的なボット対策を検討。アカマイ・テクノロジーズのセキュリティサービスを導入した。
導入したのは、ボットによるアクセスを可視化して遮断する「Bot Manager Premier」(図1)と、ボットによるWebサイトからのスクレイピング(情報抽出)を検知・遮断する「Content Protector」である。
図1:「Bot Manager Premier」のアーキテクチャ(出典:アカマイ・テクノロジーズ)拡大画像表示
吉澤氏はBot Manager Premierについて、ログイン処理を含む購入動線など、ユーザーが入力や能動的なアクションを取る必要があるWebページに対するボットアクセスの確度のスコアリングを得意とすると説明した。
一方のContent Protectorについては、単純な製品ページの表示を繰り返して商品在庫を確認するような、いわゆるコンテンツスクレイピングを行うボットに対して特に有効と評価している。
カシオがContent Protectorを導入した効果は数値に現れている。月間3000万~4000万件に上る不要なスクレイピングリクエストを検知・ブロック。人気商品の販売時にも安定した販売処理が可能になった。また、DDoS攻撃に対しても副次的に効果を発揮したという。吉澤氏は次のように説明している。
「Content Protectorによって、WAFによるレートコントロールをすり抜けるような遅いペースで送信されたボットリクエストも逃さず検知・遮断できるようになった。2025年5月には2分間で約6000万件規模のDDoS攻撃が発生した際も、レートコントロールをすり抜けた約100万件を検知して遮断することができた」
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