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非構造化データをAI回答のナレッジにする「ドキュメント構造化AIチャットボット」─大日本印刷

PDFやWord文書を生成AIが参照可能な構造化データに変換

2025年9月8日(月)IT Leaders編集部、日川 佳三

大日本印刷(DNP)は2025年9月5日、「DNPドキュメント構造化AIチャットボット」を同年9月26日から提供すると発表した。PDFなどの非構造化データをAIが読み取れるように変換し、それを参照して回答を生成する。料金(税込み)は1ユーザー月額5000円から(契約ユーザー数によって変動、最小構成は5ユーザー)。

 大日本印刷(DNP)の「DNPドキュメント構造化AIチャットボット」は、文書ファイル(PDF、Word、PowerPointなど)のような非構造化データをAIが読み取れるように変換し、それを参照して回答を生成するサービスである。従業員個々人が蓄積した文書を共有して、組織全体での知識の再利用を促進する。製造・金融・流通などの広範な業界や自治体などを対象に販売する(図1)。

図1:「DNPドキュメント構造化AIチャットボット」の概要(出典:大日本印刷)
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 文書ファイルを構造化データに変換する際、レイアウトや図表なども認識し、業務知識として活用できる形式に整える。AIのみでは変換処理が難しい結合表やプロセス図、読み取り困難な箇所については、DNPの専門オペレーターが手動で補正するという(図2)。

図2:日常業務で使う非構造化データを、AIで扱うことを想定した構造化データに変換する(出典:大日本印刷)
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 利用例として提案書の作成業務を挙げている。企業の公開情報や業務文書を構造化することで、チャットに自然言語で顧客の課題などを入力すると、自社の商材を適切に組み合わせた提案書の骨子を作成する。保険会社と行ったPoCで、提案業務が迅速になり、精度も向上したという(画面1)。

画面1:商材情報を検索してレポートを生成している例(出典:大日本印刷)
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 また、製造業の品質保証部門の事例では、過去のクレーム事例や品質マニュアルを構造化し、現場担当者の平易な質問から類似事例や潜在リスクを提示。これまで個人の経験に頼っていた知識を組織全体で共有できるようになった。

 料金(税込み)は1ユーザー月額5000円から(契約ユーザー数によって変動、最小構成は5ユーザー)。導入時に必要となる文書の構造化作業には別途費用が発生し、個別見積もりとなる。

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大日本印刷 / 生成AI / チャットボット / RAG / 非構造化データ / ナレッジマネジメント / 文書管理

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