日立製作所は2025年10月3日、建設などの現場で用いる電子回路図や配管図、配電図などの図面を、生成AIが高精度に認識し学習する技術を開発したと発表した。図面画像と接続関係を示したテキストデータをペアで追加学習させる手法によって、電子回路図の接続関係の認識精度が従来比で約220%向上したという。
日立製作所は、建設などの現場で用いる図面(電子回路図、配管図、配電図など)を生成AIが高精度で認識し学習する技術を開発した。図面画像と、図面内で示している機器の接続関係を示したテキストデータを、同じ情報を説明している資料としてペアで追加学習させる仕組みを採用している(図1)。
図1:産業現場の図面読解に特化した生成AI学習技術の概要(出典:日立製作所)拡大画像表示
「紙媒体から電子回路図や配管図をデータ化する場合、画像劣化の影響で、画像中の線の存在や矢印の向きなどをAIが誤認しやすい。特に、機器間の接続関係を正確に認識することが難しい」(日立)という課題を解決する。
開発した技術を用いて電子回路図を読み取ったところ、従来手法では誤認しやすかった線の存在や矢印の向きをより正確に認識し、接続関係の認識精度が約220%向上することを確認した(図2)。
図2:電子回路図から接続関係を認識する精度を比較(出典:日立製作所) 「これまで生成AIが苦手としていた複雑な機器間の接続関係を認識することから、現場に眠る大量の図面から現場ナレッジをデジタル化できる。抽出したナレッジを活用することで、過去の設計事例やトラブル対応履歴を迅速に参照可能になる」(同社)
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