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コーセー、機能テストツールでシステム開発を省力化、4人チームで年間100時間を削減

2025年10月6日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

コーセー(本社:東京都中央区)は、システム変更の影響を調べるリグレッションテスト(回帰テスト)の工数を減らすため、機能テストツール「Autify(オーティファイ)」の利用を始めた。4人のチームで年間100時間を削減した。オーティファイが2025年10月6日に発表した。

 コーセーは、化粧品の製造・販売を中心とした事業を手がけており、38のブランドを67の国と地域で展開している。ITシステムの利用も積極的に進めている。コロナ禍には、動画配信、オンラインカウンセリング、肌チェックツールなどの新サービスをブランドごとに立ち上げ、年間3件ペースでシステムを量産した。

 ITの活用が拡大するにつれ、システム変更の影響を調べるリグレッションテスト(回帰テスト)などの運用工数も増えていった。そこで、テストの工数を減らすため、Webアプリケーションの機能テストを自動化するクラウドサービス「Autify」を導入した(関連記事機能テストツール「Autify」にテストシナリオ作成補助機能を追加、ChatGPTが次の操作を提案)。

 コーセーは最初に、テストのやり方を標準化した。テストの種別を、大項目、中項目、小項目に分け、どのような観点で、どのようなテストをするべきかを決めた。さらに、再現性と可視性という観点で再度検討し、自動化できる工程を洗い出した。

 テストツールの中からAutifyを選定するにあたっては、新卒社員でもノーコードで簡単に扱える点を評価した。現在は、新卒から入社3年目までの若手メンバーが中心となってAutifyを活用している。顧客向けWebサイトや社内システムの機能テストに適用している。

 Autifyの導入により、属人化していたテスト業務を標準化できた。現時点で、4人程度のチームで年間100時間のテスト工数を削減した。「まだスタートラインであり、削減の余地は大きい。体感でテストの自動化は20%程度の進捗だ」(コーセー 情報統括部DX推進課の横山春佳氏)。

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