レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは2025年10月28日、水冷サーバーシステムの新パッケージを販売開始した。レノボの水冷式PCサーバーにニデックのラックマウント型CDU(冷却分配装置)を組み合わせ、水冷サーバーシステムパッケージとして販売する。
レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは、水冷サーバーシステムの新パッケージを販売開始した。レノボの水冷式PCサーバーに、ニデック(2023年4月に日本電産から社名変更)のラックマウント型CDU(冷却分配装置)を組み合わせ、水冷サーバーシステムパッケージとして販売する(図1)。
図1:ニデック製CDU(冷却分配装置)を組み合わせた水冷サーバーシステムのパッケージ例(出典:レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ)拡大画像表示
写真1:レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ代表取締役社長の張磊氏拡大画像表示
水冷サーバーを提供する背景として、AI需要の拡大などにより、データセンターの電力消費量が急激に増えている状況を挙げている。
レノボ・エンタープライズ・ソリューションズで代表取締役社長を務める張磊氏(写真1)は、「電力の3%をデータセンターが消費しており、データセンターが消費する電力の4割は冷却に使われている。これを減らすことが重要になっている」と説明した。
レノボは以前から、水冷式のPCサーバーを「Neptune(ネプチューン)」のブランド名で販売している(写真2)。コールドプレート型で、純水を使って冷却する。チップメーカー、CDUメーカー、データセンター事業者、SIerといった各分野の企業と共に水冷システムのエコシステムを形成しており、他メーカーからOEM供給を受けたCDUも販売している。
写真2:レノボの水冷式PCサーバー「Neptune」の外観拡大画像表示
今回、ニデックと協業して、水冷式PCサーバーとニデック製CDUをセットにしたパッケージが完成した。ニデックはCDUメーカーとしては後発だが、メンテナンス性の高さなどをアピールしている。2024年の出荷台数は7000台という。ラインアップのうち、レノボ向けに4UラックマウントのCDU(図2)を提供する。
図2:ニデックがレノボに提供するラックマウント型CDUの概要(出典:ニデック)拡大画像表示

































