バズワードの洪水から本質を見出すには?
2026年9月15日(火)CIO賢人倶楽部
「CIO賢人倶楽部」は、企業における情報システム/IT部門の役割となすべき課題解決に向けて、CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)同士の意見交換や知見共有を促し支援するユーザーコミュニティである。IT Leadersはその趣旨に賛同し、オブザーバーとして参加している。本連載では、同倶楽部で発信しているメンバーのリレーコラムを転載してお届けしている。今回は、日本ペイントコーポレートソリューションズ 常務執行役員 CIO 石野普之氏によるオピニオンである。

IT世界の変化の速さとトレンド
ITの世界に足を踏み入れてから、気がつけば43年近くが経ちました。その間、実にさまざまな技術や概念、トレンドが現れては消えていきました。せっかくの機会ですので、少し振り返ってみたいと思います。
1980年代
■オブジェクト指向
■クラサバ(クライアントサーバーシステム)
■エキスパートシステム
■マルチメディア
1990年代
■インターネット
■Y2K
■eビジネス
■オープンソース
2000年代以降
■Web2.0
■クラウドコンピューティング
■ビッグデータ
■IoT
■DX
■生成AI
言わずもがなですが、これらは氷山の一角です。80年代にはOAやSIS、90年代にはBPRやオフショアリング、2000年代以降にはブロックチェーンやVR/AR/MRなどもありました。皆さんは、どれくらい記憶に残っているでしょうか。
こうして並べてみると、ITの世界では本当に多くの技術や概念が絶え間なく登場し、そして消えていったことがわかります。中にはしっかり定着したものもありますが、時代のあだ花のように消えていったものも少なくありません。
こうした言葉は、しばしば「バズワード」と呼ばれます。バズワードとは、話題になって流行語のように広まる一方で、意味があいまいになりやすい言葉のことです。何かを理解した気になれる、あるいは何かを簡単に伝えられる、非常に便利な言葉ではあります。しかし、気をつけないと、言葉だけが先行して中身が見えにくくなってしまいます。
つい最近まで、猫も杓子もDXと言っていました。ところが最近では、その言葉を耳にする機会も少し落ち着いてきたように感じます。代わって生成AIが注目され、さらにその先としてエージェンティックAIといった言葉も登場しています。ITの世界の変化の速さに、あらためて驚かされます。
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