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[技術解説]

エンタープライズ2.0時代のナレッジマネジメントとは?

REALCOM KnowledgeMarket V4の特徴と機能[前編]

2007年8月21日(火)リアルコム

本稿では、リアルコム株式会社が提供するエンタープライズ2.0製品である「KnowledgeMarket」について2回にわたり紹介する。前編となる今回は、まずKnowledgeMarketとはどのような製品なのかについて説明する。

KnowledgeMarketの概要

REALCOM KnowledgeMarket EnterpriseSuite V4」(以下、KnowledgeMarket)は、リアルコム株式会社が提供するエンタープライズ2.0スイート製品である。企業内のさまざまな情報を統合し、効率的に蓄積し、利用者に使いやすい形で提供していく。Microsoft Windows Server 2003 SP2上で動作し、データベースにはMicrosoft SQL Server 2005 SP2、アプリケーションサーバーにはIBM WebSphere Application Server Version 6.1.0.7を利用している。

KnowledgeMarketは、「マッシュアップポータル」、そして中間にある「コミュニティ」、そして「Know-Who」という3つのレイヤーから成っている。

図1 KnowledgeMarketの三層構造
図1:KnowledgeMarketの三層構造

では、それぞれレイヤーについて、詳しく解説していこう。

マッシュアップポータル~企業内外の情報収集

一番上にある「マッシュアップポータル」レイヤーは、全社員が見るべき情報を集めた「玄関」サイトである。

図2 マッシュアップポータル

図2 マッシュアップポータル

既存のポータルシステムとは、「ウィジェット」という小さなアプリケーションをポータル内に表示させている点が大きく異なる。これまでのポータルシステムは、複数の情報ソースから「ポートレット」という形で情報を集約させ、表示させることが主な機能だった。

マッシュアップポータルは、動的なウィジェットを利用して、情報を取り出すだけではなく、そこから何らかのアクションを起こすことができるようになっている。たとえば、参照した情報に対して評価を行ったり、関連する情報を呼び出したりすることもできる。ウィジェットは、KnowledgeMarket内部の情報を表示するものから、外部サイトのRSSを取得するものまで数多く用意されている。また、Googleが提供している何百とあるウィジェットを取り込むことも可能である。このウィジェットの追加/削除を行い、さらに画面上でレイアウトを変更することで、ユーザーが自分の業務に合わせてポータルを使っていくことができるのだ。

また、KnowledgeMarketでは複数のポータルを作ることができる。たとえば、会社として社員に見てほしい情報を集約した公の場を作ると同時に、社員個人が自分の業務に必要な情報を集約したプライベートな場を作ることができる。

さらに、企業内での使用という利用形態をふまえて、管理者がユーザーの自由度を制限できるようになっているのもKnowledgeMarketの特長といえるだろう。ユーザーが使えるウィジェットを制限したり、必ず参照させたい情報は削除できなくしたりする機能がついており、自由と統制のバランスが取れた機能となっている。

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