ネットアップは11月14日、ユニファイド・ストレージ(*)「NetApp FASシステム」の中核を担うミドルレンジ・ストレージ製品群「FAS3100シリーズ」の新製品として「FAS3160」の提供を開始した。また、他社製ストレージ製品をネットアップのストレージ専用OS「Data ONTAP」で統合管理し、異機種混在環境での一元管理を容易にするストレージ仮想化専用システム「Vシリーズ」に新製品として「V3160」を追加した。
「FAS3160」は「FAS3040」の後継となる製品で、最大420TBの「FAS3140」と最大840TBの「FAS3170」の中間に位置し、最大672TBまで拡張できる。従来製品とほぼ同等の価格帯で、高速なデータ転送を実現する毎秒8ギガビット(8Gb)の転送速度を持つファイバチャネル・インターフェイスをサポートし、柔軟でリソース効率に優れた情報管理基盤の構築を可能にした。
「FAS3160」は、コントローラ用のCPUを従来製品の2倍の8コア(デュアルコア)に、メモリを4GBから8GBに拡張し、I/O拡張ポート数も6ポートから8ポートに増強している。これにより、データ転送速度や処理性能が向上し、従来製品「FAS3040」と比較して、IOPS(Input Output Per Second)は約1.8倍、OLTP(オンライン・トランザクション処理)は約1.6倍を実現している。
「FAS3160」は他のFASシリーズと同様に、ストレージ専用OS「Data ONTAPR」を搭載しており、従来製品や下位モデルからのアップグレード、FAS6000シリーズへ簡単にアップグレードできる。また、ネットアップ独自の技術に基づく「RAID-DP」により、2重の同時ディスク障害にも耐えられるデータ保護を確保するとともに、仮想化されたストレージ容量を柔軟に拡大・縮小させる「FlexVol」やボリュームの仮想クローニング技術「FlexClone」により、ストレージリソース効率を高めることができる。さらに、バックアップやアーカイブ用途だけでなく、プライマリ用途でも利用可能な重複排除機能により、使用するストレージ容量を最小限に抑えることで、運用に伴う消費電力とコストの効率化を図ることができる。
* ユニファイド・ストレージ : ファイルアクセスとブロックアクセスの2つの形態を同時に利用でき、UNIX、Linux、Windowsが混在している環境でも全てのデータを単一のストレージ・インフラで管理できる。
「NetApp FAS3160」の参考価格は、最小パッケージ構成(2TB(144GB、FCディスクx14))で20,264,000円(税抜)。
「NetApp V3160」の参考価格は17,551,000円(税抜)。
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