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インメモリー技術で分析処理速度を大幅に改善「MicroStrategy 9」

2009年3月19日(木)IT Leaders編集部

2007年以降、BI(ビジネスインテリジェンス)を専門にビジネス展開してきた企業が次々と大手ベンダーの傘下に入った。コグノスがIBMに、ビジネスオブジェクツがSAPに、ハイペリオンがオラクルにそれぞれ買収されたのが典型例である。こうした中、1989年の創業から中立的なBI専業ベンダーとしての位置を貫いているのが米マイクロストラテジーである。

米マイクロストラテジーは2009年1月、BIスイート製品の新版である「MicroStrategy 9」を市場投入した。「ここ10年間で、最も機能拡張を図ったバージョン」(マイクロストラテジー・ジャパン)とする今回の製品は、独自のキャッシュ技術によって、分析時の応答速度を大幅に向上させたのが特徴だ。

具体的には、分析用PCとサーバーとの中間層に「インメモリーROLAP(リレーショナル・オンライン分析処理)」と呼ぶ論理的なデータマートを生成。ディスクに比べて処理速度が高速なメモリー上で、分析を実行する。そのほか、SQL文の生成アルゴリズムも最適化を図った。

社内に分散するシステムのどのデータをROLAP上にロードするかは、ユーザー企業の分析ニーズに応じて個別に設定する。データの抽出や形式の変換、不正データの排除・修正などを担うETLツールも用意する。ダッシュボード機能を使い、分析結果を視覚的なグラフやメーター形式で表示する。多彩なテンプレートがあり、ユーザーごとの設定が可能だ。

日本市場への投入は3月中を予定。まだ価格は未発表だが「従来製品と大きくは変わらない見込み」(同社)と言う。前バージョンのMicroStrategy 8 は10ユーザーで500万円〜でビジネス展開していた。

関連キーワード

MicroStrategy / BI / OLAP / ETL

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