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SAPジャパンと日本HP、製造管理システム領域での協業開始を発表

2009年4月17日(金)IT Leaders編集部

SAPジャパンと日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は2009年4月16日、グローバルに展開する製造業向け製造実行システム「MES」(Manufacturing Execution System)を提供するための協業を開始すると発表した。協業に際して、SAPジャパンは3月に発表したMESアプリケーション「SAP Manufacturing Execution (エスエイピー・マニュファクチャリング・エクスキューション)」を提供し、日本HPはハードウェアをはじめとするSAP Manufacturing Executionシステムの構築・導入・製造設備との接続を担当するほか、共同でマーケティング活動を推進し、製造業における生産性の向上を支援する。

MESとは、工場の製造現場における部材、製品、設備、作業者など、さまざまな情報を統合するシステムである。主な機能として、「生産資源の配分・監視」、「作業スケジューリング」、「製造指示」、「仕様・文書管理」、「データ収集」、「作業者管理」、「品質管理」、「プロセス管理」、「設備保守管理」、「製品の追跡と製品体系管理」、「実績管理」などを持っている。

SAPが提供するSAP Manufacturing Executionは、標準化した運用や業務ルールを容易に現地移管できる、製造現場の運用管理や情報連携を支援するMESソリューションである。現場で把握した、製品・仕掛・部品・補修部品在庫までを他拠点のMESや上位のSAP ERP(統合基幹業務ソフトウェア)とリアルタイムに連携できるため、個数だけの在庫管理ではなくキャシュフローを意識した改善が可能になる。また、ノンプログラミングで変更できるため、製品トレース情報の連携だけでなく、品質制約などを含む複雑な業務ルールも現地量産工場へ移管できる。

一方、HPは全世界の製造業向けMES導入サービスで多くの実績とシェアを持っている。そこで同社は、培ってきた経験を生かしたHP GlobalMethod(システム構築方法論)による導入ノウハウを本製品に適用し、自動車部品、産業機器、ハイテクなどの製造業ビジネスへの貢献を目指す。

今回の協業により、SAPジャパンでは、営業・マーケティング・教育の部門より十数名のスタッフで構成する専門チームを設置、日本HPでは専任技術者を配置し、3年後にはその数を20名以上に増強する予定。また、協業活動の一環として、東京・大阪・名古屋の3カ所でSAP Manufacturing Executionの活用を紹介する共催セミナーを開催する。

セミナーの日程と開催場所は下記のとおり。
申し込みは、4月17日よりSAPジャパンのホームページで受け付ける。

  • 東京会場
    2009年6月11日 : SAPジャパン本社 東京サンケイビル
  • 大阪会場
    2009年6月9日 : SAPジャパン西日本支社 梅田ダイビル
  • 名古屋会場
    2009年6月10日 : SAPジャパン名古屋支社 近鉄新名古屋ビル


SAPジャパン
http://www.sap.com/japan/index.epx

日本ヒューレット・パッカード
http://www.hp.com/jp/

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SAP / HPE / 生産管理 / 協業・提携

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