サポーターの応援を受け2008年10月に設立 ユーザー主体の活動内容を企画しさらなるファンを獲得する場に 先の見えない経済不況。コスト削減のためにユーザー会活動をスローダウンさせるベンダーも少なくない。そんな中、新たにユーザー会を立ち上げたITベンダーがある。ウイングアーク テクノロジーズだ。
ウイングアークは1993年に帳票システムの開発、販売を手がける翼システムの1事業部としてスタート。着実に業績を伸ばし、帳票・レポーティングツールの専業ベンダーとして、2004年に翼システムから独立した。設立6年目のITベンダーながら、同社が提供する基幹系の帳票システム「SVF」、レポーティングツール「Dr.Sum EA」の2製品は知名度も高く、仕事の現場で熱心に使いこなす愛用者も多い。そんなサポーターからの応援を受け、昨年10月に発足したのが「WingArc Technologies Users'Group」である。発足時は12〜13社でスタート。まだ1年経っていないにもかかわらず、すでに20社を超えるまでに会員数を増やしている。
この時期に同社がユーザー会設立に踏み切ったのは、同社とユーザー企業双方の思いが一致したからだ。製品は市場に受け入れられ、ユーザー数は順調に伸びてきた。ところが、同社製品の多くはパートナー経由で販売されるため、ユーザーの生の声がなかなか届きにくく、逆に企業理念や開発姿勢など、同社からのメッセージもユーザーにうまく伝わらなくなりつつあった。そんな中、ユーザーからコミュニティを作ってほしいという声が聞こえ始め、ユーザー会の立ち上げへと至ったのである。
発足に先立ってはユーザーにヒアリングを試み、その声を反映させて活動内容はエンドユーザーを主体としたものとなっている。
活動のメインとなるのが、研究会活動だ。「SVF」「Dr.Sum EA」という製品別に研究会を年5回の割合で実施する。この研究会には開発メンバーも参加する。会員にとっては、製品に対する意見を直接言える場であり、その意見が製品に反映されていくことになる。一方、ウイングアーク側にとっては、会員の意見や要望を直接聞き、次なる製品のヒントを得る機会となる。双方にとってメリットのある場なのだ。
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