富士通ビー・エス・シーは2010年7月15日、同社が開発・販売する建設業向けERP「CAP21」を、クラウドサービス(SaaS)として2010年7月より販売を開始、同年10月よりサービス提供を開始すると発表した。データセンターを利用したSaaS型サービスで「CAP21}を提供することにより、初期投資や導入後のランニングコストの軽減を実現できる。また、導入企業は、インターネットに接続されたパソコンから手軽に利用することが可能となる
「CAP21」は、長年建設業向けソフトウェアの開発で得たノウハウをもとに、建設業界全てのシーン(受注計画・引き合いの業務から受注契約・引渡し・回収)に対応し、財務管理や原価管理などの業務を集約・連動、スピーディかつ効率的な情報活用を実現するパッケージ製品である。現在、400社以上の企業に導入されている。
「CAP21」の主な特徴は次のとおり。
- 統合データベース思想
工事、管理、営業部門などで発生する経営上の様々な情報を一元化されたデータベースで管理する。 - 特化型ERP
実行予算、JV、工事進行基準など、建設業に特有な業務についても標準機能にて処理可能である。 - 法制度改正(内部統制、国際会計基準)への対応
承認/決裁機能や受注、会計データ等の履歴管理、ユーザランクによる利用機能の制限、データの入力期限設定等を行うことが可能。内部統制への対応を強力に支援する。
また今後は、国際会計基準(IFRS)へ順次対応していく予定だとしている。
「CAP21」クラウドの主な特徴は次のとおり。
- 充実のサービス
導入に際して以下のサービスを実施するので、現行システムからの移行も安心である。
・ 導入前適合分析サービス
・ データ移行、教育、運用テスト支援サービス - 安心、安定したデータ管理
同サービスは、高セキュリティと高信頼の国内最高水準データセンター「富士通館林システムセンター」から提供する。 - スピーディで柔軟なシステム利用
SaaSで提供することにより、短納期でのシステム利用が可能である。また、サーバ管理者が不要となるほか、システム利用規模の変更に柔軟な対応が可能となる。
「CAP21」の販売予定価格(税込み)は、初期費用:150万円~、月額費用:37万5000円~。
なお同社は、「CAP21」の販売目標として、販売開始後1年間で10企業、3年累計で50企業を目指すとしている。
CAP21
http://www.bsc.co.jp/services/cap21/
富士通ビー・エス・シー
http://www.bsc.co.jp/