日立情報システムズ(日立情報)は2010年7月29日、製造業・卸売業向けの基幹業務パッケージ「TENSUITE」から、特定業種・業態向けモデル「TENSUITE Sシリーズ」のSaaS型サービスを開始すると発表した。第一弾として、個別受注生産に特化したモデルを8月1日から提供する。
「TENSUITE」(テンスイート)は、業務の効率化やビジネスプロセス再編などを支援する製造業・卸売業向けの基幹業務パッケージ。同社は2009年10月に、TENSUITEの低価格モデルとして、特定の業種・業態向けに機能を特化させた「TENSUITE Sシリーズ」を発表し、第一弾として個別受注生産モデルを販売開始している。
今回は、同シリーズのSaaS型サービスを開始し、「サーバー機器の運用要員を確保できない」、「サーバーのデータバックアップやセキュリティ対策を強化したい」、「手間をかけずにすばやく使用したい」といった顧客の要望に応える。
同サービスは、同社のデータセンターで運用管理するサーバー内に構築した仮想PC環境に、TENSUITE Sシリーズの個別受注生産モデルをセッティングし、ユーザーは常にネットワーク経由でパッケージを利用するサービス形態。それにより、PCでインターネットに接続できる環境であれば、申し込みから最短3日で製造業の基幹業務システムを利用できる。
サービスの販売価格(月額使用料、税込み)は、1ユーザーで3万8,850円から、2ユーザーで4万6,200円から。
SaaS型のため、パッケージの使用料に加え、仮想PC環境の利用料、保守料、セキュリティ対策などの運用費はすべて月額使用料に含まれる。OSやアプリケーションへのパッチ適用やウイルス対策なども同社が行うため、顧客はサーバーの運用管理やセキュリティ対策などの負担がなくなり、本来の業務に専念することが可能となる。
同社では、TENSUITE SシリーズのSaaS型サービスをまず個別受注生産モデルから提供開始し、順次「繰返し生産モデル」、「ファブレス生産モデル」などラインナップを拡大していく予定。
日立情報システムズ
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