長きにわたって付き合ってきたベンダーから別のベンダーに乗り換えるのは勇気がいる。乗り換えの対象が、企業活動を支える通信インフラとなればなおさらだ。大塚製薬は2010年7月、13年にわたって利用してきたリモートアクセス環境を、新規サービスに切り替えた。その狙いを聞く。 聞き手は本誌副編集長・川上 潤司 Photo:陶山 勉

- 周防 勝彦 氏
- 大塚製薬 IT推進室 課長
- 2002年に大塚製薬入社。SAP R/3を用いた会計システム刷新プロジェクトに参画し、導入後は運用を担当。2006年からはMRのPDCAマーケティングを支援する営業支援システムの再構築に従事したほか、インターネット上でのチケット手配や旅費精算、会計システムの連携も手がけた。このほか、今回のプロジェクトでは、プロジェクトリーダーを務めた

- 加藤 毅 氏
- 大塚製薬 IT推進室 課長
- 1991年に大塚製薬入社後、臨床検査システムの外販事業において、導入SI業務に携わった。2006年に本社情報システム室に異動し、クライアント系インフラを担当したほか、2006年の本社移転プロジェクトでは新社屋でのLAN構築に従事。2007年からは、無線LANの全国展開やメールサーバー刷新といったプロジェクトに参画。今回のプロジェクトでは展開・運用フェーズを担当した

- 前川 智明 氏
- 京セラコミュニケーションシステム コミュニケーションサービス事業部 エンタープライズサービス課
- 2001年に京セラコミュニケーションシステム入社。2002〜2003年、KDDIに出向しau携帯電話向けプラットフォームのサービス仕様策定、コンテンツ開拓業務に従事。その後、愛知万博実証実験プロジェクトを経て、2006年からリモートアクセスサービスの開発に従事。現在、同サービスの提案・導入部隊に所属している。今回のプロジェクトでは、開発リーダーを務めた

- 黒瀬 智尚 氏
- 京セラコミュニケーションシステム ビジネスイノベーション営業部 エンタープライズ営業部 東京EP営業1課 グループ長
- 2005年、京セラコミュニケーションシステム入社。通信料金の一括請求サービス「グリーンネットサービス」の営業業務を経て現職。現在は、リモートアクセスサービスに加えて、BPOの営業活動を展開している。今回のプロジェクトでは、営業担当者として自社の既存製品やサービスを組み合わせたシステム案を提示。新規ベンダーながら受注にこぎつけた
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