これさえ読んでおけば、グローバルリーダーとして自信を持って海外の人材と渡り合える。そんな2冊を紹介します。1冊めは、「Manufacturing Resource Planning: MRP II」です。1980年代初頭、当社は在庫適正化を目指して米UNIVACのUNISというパッケージを導入しました。今で言うERPの走りです。導入プロジェクト中、スイス・バーゼルの本社から応援に来てくれたメンバーに勧められて読んだのが本書です。以来、何度も読み返し、部下のコーチングにも活用しています。まさにバイブルですよ。
MRP IIとは、Manufacturing Resource Planningの略。それまでのMRP(Material Requirement Planning)が資材計画にとどまっていたのに対して、MRP IIは人員や設備、資本をもリソースとして一元管理。より全体的なプランニングを可能にしようという考え方です。
著者は「世界は日々、変化するのが当たり前」と強調します。そうした変化を敏感に察知し、ビジネスシナリオの変更や改善につなげるために、ITの力を活用する。その通りだと思いますね。ITエンジニアは、自分の仕事がビジネスにどう貢献できるのかを考えるべき。システムではなく、「ビジネスプロセスを作っているんだ」という意識を持ってほしいです。
グローバルリーダーとして経営層ときちんと話せるようになるには、プロジェクトのROIをきちんと算出し説明する手法を身につけておくべきです。そのために必ず役立つと自信を持っておすすめできる1冊が、「Analysis for Financial Management」。ビジネスで発生する計画やリスクを分析する手法を、数々の応用事例とともに解説している良書です。経理担当者だけでなく、ビジネスを切り盛りしている人すべてを対象に書かれており、内容は極めて濃い。実はこれ、2000年にハーバードビジネススクールで研修を受けたときの教科書でした。
専門書ばかり読んでいるわけではありません。文芸作品では、浅田次郎さんの作品をよく読みます。浅田さんといえば「蒼穹の昴」や「中原の虹」といった歴史物の名手でもありますが、私は彼の書く娯楽作品が好きでね。
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