2012年が始まり早くも1カ月が過ぎようとしています。今、日本そして世界で起こっている動きを見るに、企業を取り巻くビジネス環境の変化はいっそう激しく、経営陣はさまざまな不確実/予測困難な要素から的確な意思決定を行っていくことになります。そうしたなかでIT部門は、いかにして経営に資するITを実現し、経営陣の期待にこたえていけばよいのでしょうか。今回は、変化の激しい時代に求められるIT部門の役割とITワーカーのスキルについて考えてみたいと思います。
より重要になる「経営に直接貢献するIT」を提供する力
ユーロ危機や円高基調、国内市場の縮小、大規模災害の突発的な発生、消費行動の変容、業界再編やM&Aの加速など、今日、企業経営に多大な影響をもたらすテーマは実にさまざまあります。これらに取り組む経営陣には、意思決定のタイミングと、その遂行に要する時間の双方においてこれまで以上のスピードが求められています。そのようなスピード経営を支えるためにIT部門ができることとして、前者には高度なビジネスアナリティクスによる意思決定支援の仕組みを提供することが、後者には業務システム/アプリケーションのビジネスニーズに即した迅速な立ち上げを実現することが考えられます。
企業の経営・事業にまつわるさまざまな課題に対しITをもって支援する――IT部門が担う基本の役割は当然これからも重要であり続けますが、その役割をはたしていくにあたっては、上述のビジネスアナリティクスのような、経営に直接貢献するタイプのITを、経営陣や事業部門が求めるタイミングで提供していけるかどうかが、これまで以上に問われることになりそうです。
その際にIT部門が、事業部門を社内ユーザーととらえて御用聞きをして業務にあたるような旧来のスタンスでは時宜を得たIT施策を立案・遂行することが難しく、そうした場合には、組織自体の変革や体質改善が必要になるでしょう。もちろん、組織の変革はIT部門自身の取り組みだけでなせるものではないので、経営陣やCIOには、IT部門が各事業部門に対して横断的にかかわることのできるポジション(例えば、経営企画室のようなポジション)に置くといった、組織編成の見直しなどを求めていくことになります。
ITマネジャー/スタッフのスキルセットにも変化
IT部門が経営課題に直接的に向き合う機会が増えることで、ITマネジャーやITスタッフに求められるスキルセットにも変化が生じるのは言うまでもありません。以下に例を挙げてみます。
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