スマートデバイスへの関心が高まる中、企業は今後の投資をどう考えているのか。それはクライアント端末の首座にあったPCへの投資にどう影響するのか。現在利用しているPCのOS種別も含めて、読者に勤務先の姿勢を聞いた。有効回答数は951人。 MM総研+IT Leaders編集部
スマートデバイスに対する今後の投資予定を聞いた結果が図1だ。「導入拡大に向けて投資を増やす」(32.4%)、「導入に向けた投資を検討中」(30.4%)を加えると6割超の企業が意欲的な姿勢を示している。
読者の勤務先を企業規模別に見るとどうか(図2)。従業員数1001〜3000人の企業が、他と異なる傾向を示している点が目に留まる。「導入予定がなく当面は投資しない」が41.5%と多く、「導入拡大に向けて投資を増やす」が19.6%と少ない。つまり消極的だ。
相対的に投資余力があり、スタッフも多い大企業がスマートデバイスの活用に意欲的なのは当然。一方で規模の小さな企業は、いざトライしようとなると意思決定が早く、効果も見えやすいという側面がある。これらの狭間に位置する中規模クラスの企業では、まだ積極的な導入理由が見つからない─。仮説に過ぎないが、今回の調査で二極化の傾向が見られた背景にはこんな事情があるのかもしれない。
スマートデバイスの導入は、PCの代替なのか既存環境へのアドオンなのか。手がかりを得るために、前問で「スマートデバイスへの投資を拡大する」とした308人に、PCへの投資予定を尋ねた(図3)。「PCの投資とは別」とする回答が67.5%を占め、これを見る限りは、あくまで「アドオン」と考えられる。
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