データだけでなく、ソフトウェアもクラウドへ─。マイクロソフトが自社の旗艦製品であるOfficeの次期バージョンで目指すのは、“パーソナルクラウド”の実現だ。そのために、どのような機能を追加するのか。実像に迫る。
すでにプレビュー版がリリースされている次期Offceクライアントスイート。「ユーザーインタフェースがタッチデバイスに対応することを除けば、現行バージョンとそうは変わらないのでは」「Officeと同等の機能を持つソフトが増えている。Office 2010を利用しているが、コストを考えるとこのままバージョンアップし続けるのは正しい選択ではないのでは」。こんな疑念を持つ人もいるかもしれない。
だが本当にそうなのか。単に少しUIが変わり、一部の機能が追加されただけなのだろうか。ここでは、マイクロソフトが次期Officeによって何を実現しようとしているかを見ていく。
データを標準でクラウド格納
どこからでもアクセス可能に
Officeは、WordやExcelに代表されるクライアントソフトや、Exchange Server、SharePoint Server、Lync Serverといったサーバーソフトを構成要素とする製品群の呼称。
次期Officeにおいて、マイクロソフトは3種類の企業向けクライアントスイートを提供する(表1)。「Office Home and Business 2013」「Office Professional 2013」の2種は現行のOffice 2010の後継。過去路線の延長線上に位置づけてよいだろう。
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