仕事で成果を出そうと思えば、時間をかけてそのテーマに関する情報を集めたり、勉強したりすることが必要だ。しかし、オフィスでは日々の業務や雑事に追われて、なかなかまとまった時間を確保するのが難しい。そこで大切になるのが、朝の出勤や移動の時間を有効活用すること。時間活用術というほどのものではないが、筆者のやり方を少し紹介しよう。
通勤時間は、交通機関や徒歩での移動でおおむね占められる。電車がさほど混んでなければ、本を広げたり、タブレット端末を眺めたりできるだろう。しかし、首都圏の交通機関は混み合っていることが多く、通勤ラッシュの満員電車の中などでは、スマートフォンを取り出すことすら憚られる。駅へ向かう道中にしても、画面を見ながら歩くのはあまり勧められない。“texting and walking(歩きながら携帯電話を操作すること)”による事故は多く、米国の一部の地域では違法化されているほどであり、注意が必要だ。
満員電車を快適な学習空間へ
そこで考えられるのが、オーディオでの情報取得だ。ポッドキャストのほか、情報サービス系アプリ、オーディオブックなどが利用できる。ポッドキャストを使う場合は、電波が途切れがちな電車内での環境に合わせて、端末に一次保存(キャッシュ)できるものを選びたい。また、Bluetooth接続型のイアホンやヘッドホンを使えば、狭い車内でコードが引っかかったりすることがなく快適だ。
ポッドキャストにも最近は様々な番組があり、多くを無料で利用できるのも嬉しい。英語の習得やメンテナンスに、ESL(English as a second language)や6 Miutes Englishを聞いている読者も多いのではないだろうか。英語漬けで疲れてしまう時は、ECC英会話Podcastingのように日本語を交じえたプログラムも良いだろう。ポッドキャストは、経済トレンドからお笑いまでコンテンツが多彩だ。著作権の切れた古典文学の朗読などもポッドキャストで聞くことができる。
ニュースについては、主要なものはRSSリーダーでアップデートできる。RSSリーダーは、新聞・雑誌系に限らず、より専門性の高い情報メディアのソースを取り込んでまとめて表示できるので便利だ。気になる記事はワンタップでお気に入りフラグを立てられるので、後で振り返ったり検索したりするのが楽だ。最近は悲惨なニュースやゴシップも多いので、ネガティブな映像を垂れ流ししないこうしたメディアは、精神衛生的に良いという側面もある。
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