丸投げ体質を改める企業が増えてきた今こそ、IT推進役の実力が問われる─金沢市のシステムサポート
2014年8月4日(月)IT Leaders編集部
独立系のソフトウェア開発会社であるシステムサポート(本社:石川県金沢市)の経営指揮を採る小清水良次社長。ここ数年の市場を見ていると大きな変化を感じ、ユーザー企業に今だからこそ欠かせない視点も見えてくるという。
システムサポートは1980年に設立した独立系のソフトウェア開発会社。本社を構えるのは石川県で、一貫してエンタープライズ領域の仕事を請け負ってきた。リーマンショックのタイミングでは苦戦したが、概ね2ケタ成長を維持し、今や全国規模で数多くのシステム案件をこなしている。
ここ2〜3年のエンタープライズ市場を見ていると、大きな変化を感じる。一言で言えば、IT利活用に対するユーザーの感度が高まり、結果として、かつての「業者丸投げ型」ではなく、自らイニシアティブを持ってシステムを企画・開発する案件が増えているということだ。
「丸投げ」主流の時代、当社の仕事の大半は、大手国産コンピュータメーカーが受注した大型案件の2次受け、2次受けという状況だった。ところが今、システム構築におけるコンサルティングや開発について、ダイレクトに声が掛かる機会が急に増えている。
企業のIT投資、中でも戦略的な領域に費やせる額に限りがある中で、どの企業もROIを厳しく議論し、より効果が期待できるプロジェクトを模索しているようだ。当社は、例えばOracle関連の技術者でいえば、認定資格「ORACLE MASTER Platinum」の人数が業界3位だったり、RAC(Real Application Cluster)については1位だったりすることが評価され、そうしたノウハウが活きる案件でプロジェクトに加わってほしいと直接相談を持ちかけられる。やりたいことが明確なユーザーは、そこにフィットする企業や人材をとことんまで調べる。そうした傾向が強まっていることは、当社にとっては追い風だ。
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