中国メディア各社の報道から、IT関連の最新動向を紹介する「中国電脳事情」。1カ月間に報じられた主要なニュースから重要なものをピックアップしてお伝えする。
2014年の中国通信業界の業務総量は1兆8149億元
─中国新聞網(2015年1月21日)
工業・情報化省は2015年1月21日、2014年の通信業に係る統計を発表した。それによると、中国における2014年の通信業の全売上高は1兆1541億元に達し、価格変動を除外した比較による試算で前年同期比3.6%の成長となった。ただし、成長率は前年度比で5.1ポイント下落している。
2014年の通信業務の売上高に、収入以外の資産価値を貨幣に換算した金額を加算した「業務総量」は1兆8149.5億元。こちらは前年同期比16.1%の増加となり、成長率は前年度比で0.7ポイントの上昇となった。
また、通信の業務総量と売上高の価格差は2012年の1.8ポイントから12.5ポイントに上昇した。また、通信業における「総合価格指数」は前年比10.8%の下落となっている。
2014年の中国携帯電話ユーザーの新規増加数は5698万人
─中国新聞網(2015年1月21日)
工業・情報化省は2015年1月21日、2014年の通信業に係る統計を発表した。中国における2014年の携帯電話ユーザーの新規増加数は5968万で、統計上の累積で12億8600万ユーザーに達した。人口比による携帯電話の普及率は94.5%となり、前年比で3.7ポイントの増加となった。
同統計によると、全国で10の省と大都市(北京市、遼寧省、上海市、江蘇省、浙江省、福建省、広東省、海南省、内モンゴル自治区、寧夏回族自治区)では前出の普及率が100%に達している。一方、固定電話ユーザーは統計上の合計では2億4900万ユーザーで、前年比で1755万5000ユーザーの減少となり、普及率は18.3%まで下落した。
また、2G/3G/4Gの普及を示す最新の統計も示された。中国における2014年の2Gユーザー数は1億2400万ユーザーの減少で、この数字は前年における減少数の2.4倍に相当する。また、携帯電話ユーザー全体に2Gユーザーが占める比重は前年の67.3%から54.7%に下落している。
2014年における4Gユーザーの増加数は、3Gユーザーのそれを上回っており、新規増加数は4Gが9728万4000ユーザーで、3Gは8364万4000ユーザーとなった。携帯電話ユーザー全体に占める率は、4Gが7.6%、3Gが37.7%となっている。そのうち、TD-SCDMAおよびTD-LTEユーザーの新規増加数は1億4300万ユーザーで、前年度の新規増加数より約4000万増加した。これは携帯電話ユーザー全体における新規増加数の79.1%に相当し、携帯電話ユーザー総数の37.7%に相当する。
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