日本オラクルは2015年2月23日、暗号鍵を管理するためのソフトウェア「Oracle Key Vault」の提供を開始した。併せて、企業の個人情報保護やマイナンバー対応などを支援する「Oracle Database Securityスタートアップ・テンプレート」を無料提供する。
Oracle Key Vaultは、データの暗号化で必要な暗号鍵やデータベースの資格証明ファイルなどを管理するためのソフトウェア製品。同社の「Oracle Database」や「Oracle Fusion Middleware」などに向けに最適化されている。x86-64ハードウェアの「Oracle Linux」上で動作する。
「Oracle Real Application Clusters」や「Oracle Active Data Guard」「Oracle GoldenGate」との連携では、データベースクラスタや障害回復環境を含め、暗号鍵や、オラクル製品が使う関連メタデータを保存している「Oracle Wallet」を安全に共有できる。
Oracle Wallet以外にも、Javaキーストアや、Kerberosのキータブファイル、SSHのキーファイル、SSL証明書ファイルの暗号鍵や資格証明ファイルなどをマスターリポジトリにアーカイブし、ファイルを共有したりリカバリーしたりを可能にする。「OASIS Key Management Interoperability Protocol(KMIP)」に準拠し、KMIP対応クライアントから暗号キーを管理できる。
ブラウザベースの管理コンソールを持ち、ファイル管理やサーバー登録、監査レポートの作成などを一元的に管理/操作できる。「Oracle Advanced Security」を採用したOracle Database環境では、Oracle Walletの代わりに、直接ネットワークに接続してTDE(Transparent Data Encryption:透過的なデータ暗号化)キーを管理できる。
今回、個人情報保護やマイナンバー対応、内部犯行対策に向けて、利用企業自身がセキュリティ対策を検討したり実装したりできるように「Oracle Database Securityスタートアップ・テンプレート」を無料で提供する。セキュリティの実装と運用を支援するサービス「Oracle Database Securityコンサルティング・サービス」も用意した。
Oracle Key Vaultの参考価格は、動作するサーバー当たり543万4800円(税別)である。
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