日本IBMは2015年3月10日、オンラインストレージ・サービス「IBM Connections Files Cloud」を発売したと発表した。SNS(Social Networking Service)の仕組みを持つのが特徴で、企業内外の登録された利用者間でセキュリティを確保しながら情報の共有を可能にする。
IBM Connections Files Cloudは、ストレージサービスのほか、ファイルをコミュニティ内で共有するためのタイムライン機能とユーザープロフィールの機能を提供するクラウドサービス。利用者1人当たり1TBのオンラインストレージを用意する。
各ファイルには、3種類のアクセス権を各ファイルに指定しアクセスを制御する。ファイル所有者のみ閲覧できる「非公開」、同一組織内の利用者が閲覧できる「公開」、組織外を含む指定された利用者のみ閲覧できる「共有」である。利用者は、それぞれの指定において、「読者」または「編集者」の権限でアクセスする。
この仕組みにより、個人のファイルから、企業の内外で共有されるファイルまでを一括して保管できる。ファイルのライフサイクルに合わせ、作成初期は所有者のみがアクセスし、完成後は組織内で公開し関係者が精査した後に、取引先にも共有するといった使い方が可能になる。管理者は、外部と共有したファイルの一覧を確認できる。
組織でのファイル共有を支援する機能として、バージョン管理や改版の通知機能、ファイルに対して覚書を付けるコメント機能、必要なファイルをフォローできる機能などもある。
追加費用なしに導入できるモバイルアプリケーション「IBM Connections」を使えば、iPhone/iPad/Androidから利用できる。頻繁に利用するファイルなどは更新時に自動的に同期が図られる。
IBM Connections Files Cloudの利用料金は、100ユーザーまでの場合で、ユーザー1人当たり月額571円(税別)になる。