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[ハイブリッドクラウド時代必修ITインフラの基礎知識]

【第1回】ビジネスが求める“アジャイル”に合わせITインフラは変革を遂げた

2015年7月7日(火)本橋 信也(クラウディアン取締役COO)

今日、私たちが活用するアプリケーションやITサービスのすべてが、インターネットや社内ネットワークへの接続を前提に作られています。さらに今後は、ビッグデータ活用やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)への取り組みが、特別なことではなくなってくるでしょう。そこでは、米Amazon.comや米Googleに代表されるように、クラウドコンピューティングを前提にしたITインフラ(IT Infrastructure)の構築が求められてきます。なぜ、既存のITインフラでは次のステージへと進めないのでしょうか。

 最初にITインフラ(IT Infrastructure)の歴史を少し振り返ってみましょう。

 企業におけるコンピューター利用が始まってから1980年代までは、メインフレームを中心とした集中処理の時代でした。90年代に入り、ITインフラはクライアント/サーバーの時代を迎えます。ただ、ソフトウェアやツール、アプリケーションなどは、サーバーやストレージなどのハードウェアベンダーごとに用意され、採用したハードウェアベンダー単位にシステムがサイロ化する例が一般的でした。

仮想化がITインフラの姿を変えていった

図1:仮想サーバーのイメージ図1:仮想サーバーのイメージ
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 2000年の後半になると、サーバーの仮想化が始まります。物理サーバー上にハイパーバイザーが構築した仮想的なサーバー(VM:Virtual Machine)を利用するようになったのです(図1)。物理サーバーとしては、米Intel製プロセサの「x86」アーキテクチャーを採用した機種が多用され、これが現在に続くITインフラの主役になっています。

 仮想化により、物理サーバー単位のサイロ化からは逃れたものの、仮想サーバー単位のサイロ化が起こっています。

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