データ分析サービスのテクノスデータサイエンス・マーケティング(TDSM)は2015年9月3日、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)データを分析して機器などの異常を検知し故障を事前に予測するサービスの提供を開始すると発表した。日本マイクロソフトと協業し、データ収集・分析のプラットフォームとしてMicrosoft Azureを利用する。
新サービス「故障予測分析ソリューション」は、機器の稼働状況といったIoT(Internet of Things:モノのインターネット)データを収集・蓄積し、分析結果をレポートとして提供するもの。異常や故障を事前に予測することで、稼働率の向上や、物流/保守要員の業務効率を高める。
そのほか、製品開発に向けて、機器の使われ方からニーズや不満を探りだすこともできる。マーケティング面では、故障や消耗品の欠品を防止することで、他社製品への乗り換えを抑止するなどの効果を得られるとしている。
IoTの大量データを扱うプラットフォームとしてMicrosoft Azureを利用する.
イベントを取り込む「Azure Event Hubs」や、リアルタイムでのストリーム処理が可能な「Stream Analytics」を用いて、大量データをリアルタイムに処理する。ここに機械学習アルゴリズムを利用できる「Machine Learning」を利用する。
故障予測分析ソリューションは、日本マイクロソフトとTDSMの協業による最初のサービス。今後、Azureでは、膨大なデータ蓄積する「Data Lake」や、データ分析に最適化した「SQL Data Warehouse」など、IoTシナリオ/分析シナリオに対応するためのサービスが拡張される。これらを踏まえながら、テクノスグループが携わるERP(Enterprise Resource Planning)や、Microsoft Power BIを組み合せた「故障予測ダッシュボード」の提供など、故障予測に関するPDCAサイクルの確立を支援していく。