最近、ユーザーエクスペリエンス(UX)という言葉をよく聞くようになってきた。「顧客体験」と訳されることの多いこの言葉だが、その意味は、ユーザーがある製品やシステムを使った時、あるいはサービスに触れた時に得られる経験や満足度を表す言葉だ。このUXを念頭に作成されるUXデザインは、単なる使いやすさや利便性を超えたインパクトをユーザーに与える製品、サービスの開発に必要不可欠なものだ。電通、電通国際情報サービス(ISID)、btrax,Inc.(ビートラックス)、インフォバーンの4社は、特にUXデザインに着目してIoT時代の新製品/サービス開発を支援するためのタスクフォース「D Squad」を2015年8月に立ち上げ活動を開始した。
D Squadの仕掛け人である電通プロジェクトプロデューサーズルームの森直樹部長は、IoT(Internet of Things)をはじめとするデジタル&テクノロジー分野の新製品、新サービス開発には「ビジネスモデル」「テクノロジー」「UXデザイン」という3つの重要要素があるという。本来は、この3つの要素に同じように注力していく必要がある。しかし、日本企業が優先的に投資しているのは、ビジネスモデル、テクノロジーの2分野で、コンシューマー接点であるUXデザインは軽視されがちだという。
図:企業の投資に対する優先順位(作成:電通)拡大画像表示
D Squadは、ビジネスモデル、テクノロジーは無論のこと、軽視されがちなUXにもスポットライトを当てた新製品・サービス開発の支援サービスを提供する。電通は新ビジネス創発の仕組み作りから新製品・サービス開発の総合プロデュースを行う。ISIDは、テクノロジー実装に必要なコンサルティング、SI能力を活かした開発支援、プロジェクトマネジメント体制の提供までを担当する。米国に本社を置くbtraxは、海外市場向けのブランディングやマーケティングに強く、UX先進国である米国のUXデザイナーの採用なども行っていく。インフォバーンはデジタルデザインに長けた会社で、UXデザインやサービスデザインなどの企画制作を行っていく。
4社がそれぞれの強みを活かして、ユーザー企業のIoT製品・サービス作りを支援する。特にUX領域では、btraxのネットワークを活用して、米国で実績のあるデザイン会社やデザイナーを積極的に登用し、他の国内企業との競争力強化につなげるとしている。
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