[新たなワークスタイルを支えるUC(Unified Communications)の基礎知識]
【第5回】これからのUC導入に向けた具体的な取り組み方法
2016年2月3日(水)Christopher Franke(インターコール・ジャパン シニアマネージャー) 高橋 貞治(インターコール・ジャパン UCソリューションコンサルタント)
これまで、企業のコミュニケーション手段の発生と進化、その結果としてのUC(Unified Communications)がもたらすメリットやビジネス課題の改善策について見てきました。今回は、既存のインフラがあるなかで、効果的なUC環境を構築するための具体的な取り組み方を考えてみましょう。
第3回、第4回で述べたように、最新のIT基盤を活用したUC(Unified Communications)によって実現されるコミュニケーションシーンを挙げるときりがありません。
例えば、点在する支店の受付業務を遠隔地からビデオで対応したり、ATM(Automated Tell Machine:現金自動預払機)にビデオ会議端末を併設し無人の受付拠点にしたり、ホームページから音声チャットやビデオ会議にシームレスに接続しサービスを案内したり、あるはIR報告会でビデオ会議とストリーミング配信を同時に開催したりです。
どのシーンが最も有効かは、みなさんの業務や業種によって変わってくるでしょう。ですが、これらの具体例を支えているテクノロジーを理解すれば、それぞれに有効な新たなコミュニケーションシーンを創造できるはずです。
そうした段階にスムーズに進むためには、既存のネットワーク環境とアプリケーション資産を十分に把握したうえで見直しを進める必要があります。その際に重要なことは、社内のコミュニケーションはもとより、社外とのコミュニケーションを考慮することです。これは、オンプレミスからクラウドへという時代の流れでもあります(図1)。
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