[新たなワークスタイルを支えるUC(Unified Communications)の基礎知識]
【第1回】対面に変わる企業内コミュニケーションの変遷
2015年9月2日(水)Christopher Franke(インターコール・ジャパン シニアマネージャー) 高橋 貞治(インターコール・ジャパン UCソリューションコンサルタント)
企業内では既に、様々なコミュニケーション手段が利用されています。かつて、遠隔地を結ぶコミュニケーションと言えば、電話(一般公衆回線)のことでした。それが今では、IP(Internet Protocol)網の発達により、電話も携帯電話やIP電話が主流になり、音声だけではなく各種のデータ通信を併用したコミュニケーションが利用できるようになっています。第1回は、各種の会議手段の特徴を整理し、これからのコミュニケーションに向けた課題を明らかにしておきましょう。
インターネットの登場以来、ネット(バーチャル)とリアルの優劣が常に議論されてきました。もっとも最近では、EC(Electronic Commerce:電子商取引)事業などに象徴されるようにネットとリアルをいかに融合し、それぞれの間を境目なく埋めるかが重要だとの認識が広がっています。
これは、企業におけるコミュニケーションにおいても同様です。在宅勤務やテレワークが広がっても、実際のオフィスがなくなることはありません。しかし、グローバル化や働き方の多様化を考えれば、これまで以上にネットでのコミュニケーション手段を活用していかなければならないでしょう。
直接に顔を合わせての会話や会議が不可能な遠隔地点を結ぶ会議などのコミュニケーション手段は現在、多種多様な仕組みが用意されています。かつては音声電話が主流でしたが、現在ではIP(Internet Protocol)網が発達してきたこともあり、Web会議やビデオ会議などの利用も、特別なことではなくなってきています(図1)。
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まずは、各種の会議手段の特徴を整理してみましょう。
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