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日立が新たなIoT基盤とグローバルの推進組織を発表

2016年5月13日(金)IT Leaders編集部

日立製作所は2016年5月10日、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)関連ソリューションの開発とカスタマイズを行えるIoTプラットフォーム「Lumada(ルマーダ)」の提供を開始した。同日に発表したIoT関連の推進組織「Hitachi Insight Group」が中心となって、Lumadaを活用したソリューションの提案を行っていく。

 Lumadaは、日立が蓄積してきた産業機械やプラントの運用に係わるノウハウ・技術であるOT(Operational Technology)とITを融合したIoTプラットフォーム。オープンで汎用性の高いシステムで構成されており、他のプラットフォームやシステムとの連携が容易となっている。

 システムの増設や拡張が容易で、機器の予兆保守、都市データの交換、ヘルスケアデータの統合、インテリジェントな交通システム、オイル&ガス、再生可能エネルギーなど、様々な産業をサポートするソリューションコアで構成されている。ユーザーは利用目的に合わせて必要な構成要素のみを選ぶことが可能で、カスタマイズとソリューション構築のプロセスが容易になる。

 グローバルで1600を超えるユーザーに利用されているオープンソースのBIツール「Pentaho」や、日立の製品やソリューションで多く用いられているストリームデータ処理基盤「Hitachi Data Streaming Platform」など、既に実用化され、導入実績が豊富な技術で構成することにより、高信頼性を担保しているのも特徴となっている。

 Lumada活用の中心となるのが、Hitachi Insight Groupだ。Hitachi Insight Groupは、グローバルで横断的にIoT関連事業を推進するために新たに設立した組織で、米国カリフォルニア州サンタクララに本拠地を置いている。構成メンバーは日立、米国日立データシステムズ、米国日立コンサルティングなどで、日立の執行役専務でサービス&プラットフォームビジネスユニットCEOを務める小島啓二氏が代表に就任した。

 同組織を中心に、生産性や安全性の向上、プロセスの最適化、オペレーションコストの削減など、ユーザーの課題解決にLumadaを活用していくほか、IoT関連事業のエコシステムの構築を図るとしている。

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