鉄道カードシステムを巡る香港での大型案件の入札を前に、日本ITCソリューションは最後の検討を進めていた。案の定、専務の苑田は競合相手である北京鳳凰の下請けになるような受注にはダメを出した。共同化の道を探るべく、北京鳳凰に蘇総経理と、彼の父親でもあるか董事長と会談する。北京に発つ、その日の朝、日本ITCソリューション課長の佐々木が目を覚ますと、専務や事業部長と待ち合わせた9時半を過ぎていた。
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