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日立、大量データを高速・柔軟に処理するイベント駆動型フレームワークのIoT向け機能を強化

2017年8月31日(木)IT Leaders編集部

日立製作所は2017年8月30日、大量データを高速・柔軟に処理するイベント駆動型フレームワーク「Hitachi Application Framework/Event Driven Computing (HAF/EDC)」を強化したと発表した。電力や交通などの社会インフラや製造・流通、金融分野に向けて、IoT機能を強化した。9月1日に販売を開始し、9月29日に提供を開始する。価格は個別見積もり。

 HAF/EDCは、位置情報やセンサー情報といった多種多様なデータの発生(イベント)を契機に、データの種別に応じた適切な処理が可能なイベント駆動型のシステム開発基盤・アプリケーション実行基盤である。日立のIoT基盤「Lumada」を構成する中核アーキテクチャの1つであり、各種ソフトウェアをつなぎ高速に分散処理できる。

 今回、IoTのデータ処理の標準的な手順として「IoT共通フレームワーク」を新たに製品化した。収集したデータをデータレイクに「格納」し、人工知能などの分析エンジンと連携してデータを「分析」し、データの可視化ツールを用いて分析結果を「参照」する、といった一連のフレームワークに沿ってシステムを設計・開発できる。

 共通フレームワーク化によって、短期間でIoTシステムを構築できる。また、データの「格納」「分析」「参照」で必要となる各種ソフトウェアと連携する仕組みを備えているので、適用するソフトウェアを容易に置き換えることができる。このため、システム要件の変更にも柔軟に対応できる。

なお、「格納」「分析」「参照」のすべてのフェーズにおいて、HAF/EDCの分散処理技術により、複数サーバーで大量データを高速に分散処理し、処理時間を短縮できる。また、HAF/EDCはクラスタ構成を自動的に拡張できるため、仮説検証環境から商用システムへ移行する際にも、サービスを止めることなくシステム規模を拡張できる。

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