[市場動向]

業務上の課題を解決するサービスを訴求するIoT基盤「Pelion」、Armが優位性を強調

2018年12月5日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

英Armの日本法人であるアームは2018年12月5日、都内で説明会を開き、IoTデバイスのデータを収集して活用するために必要な機能群を一式まとめて提供するIoT基盤サービス「Arm Pelion IoT Platform」の概要と現況を説明した。同社が2018年8月から提供しているサービスである。

 Arm Pelion IoT Platformは、IoT基盤サービスである(関連記事:顧客データとデバイスデータを組み合わせて解析、ArmがIoTデータ解析基盤サービスを提供)。英Armが持つIoTデバイス管理技術に加えて、買収した米トレジャーデータ(Treasure Data)のデータ解析技術や、買収した英ストリームテクノロジーズ(Stream Technologies)のコネクティビティ(デバイス接続)管理技術を活用している(図1)。

図1:Arm Pelion IoT Platformの構成要素。IoTの接続性(コネクティビティ)、IoTデバイス、IoTデータ、の3つを包括的に管理できる(出典:アーム)図1:Arm Pelion IoT Platformの構成要素。IoTの接続性(コネクティビティ)、IoTデバイス、IoTデータ、の3つを包括的に管理できる(出典:アーム)
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 IoTデバイス管理機能の例として、ライフサイクルの各工程においてセキュリティを確保できる。ソフトウェアを配信して更新するといった管理ができる。IoTデータの管理機能を使うと、IoTデバイスが収集したデータを解析して活用できる。IoTの接続性の管理機能によって、例えば、どこの国に行っても安価なモバイル通信サービスを自動で使えるようになる。

写真1:米ArmでIoTサービスグループテクノロジー担当バイスプレジデントを務める太田一樹氏写真1:米ArmでIoTサービスグループテクノロジー担当バイスプレジデントを務める太田一樹氏
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 IoT基盤サービスに求められる要素として、「実際に顧客にどういった価値を提供できるかが大切」と指摘するのは、米ArmでIoTサービスグループテクノロジー担当バイスプレジデントを務める太田一樹氏(写真1)。「業務上の課題を抱えてる業務部門に対し、問題解決型のサービスを提案する。アームはデバイスからデータを収集しているので、数千ものユースケースをいち早く開発できる」(太田氏)。

 同社は、Arm Pelion IoT Platformの典型的なユースケースとして次の6つを挙げている。

 (1)マーケティングでのユースケースとして、店舗における顧客の消費購買活動を把握して改善につなげるといった使い方がある。(2)物流におけるモノの位置のトラッキングは、例えば病院において医者や看護師の位置を把握するといった使い方だ。

 (3)工場の生産設備の監視による予防保全も典型的なユースケースとなる。アームが携わる風力発電の事例では、1万2000個ある風力発電の設備について、いつ壊れそうかを予測し、メンテナンス計画を立てている。

 ほかに、(4)電気、ガスなど公共業界のスマートメーターや、(5)自動車の各種センサーデータ(6)スマートシティやIoTビルなどにおける照明・空調設備の制御、などがある。

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