NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は2019年2月1日、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフト「WinActor」を一元的に管理・統制する運用管理ソフト「WinDirector powered by NTT-AT(WinDirector ver.2.0)」を発表した。NTT-ATとNTTデータが共同で開発した。2019年2月15日から両社が販売する。価格はオープン。
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)の「WinDirector」は、RPAソフトのWinActorで作成したロボットを、サーバー上で一元的に管理して統制できる、ロボット管理ソフトである。WinDirectorにやらせたい作業を設定するだけで、多数のロボットを使って複数の作業シナリオを並行して処理できる(図1、関連記事:NTTデータ、RPA管理ソフト「WinDirector」に新版、組織単位で権限を設定)。
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WinDirectorはもともと、NTTデータが開発したソフトである。今回、WinActorの開発元であるNTT-ATとNTTデータが共同で、新バージョンとなるWinDirector powered by NTT-AT(WinDirector ver.2.0)を開発した。新版では、同時使用ライセンスの管理機能を追加したほか、NTT-ATが開発したWinActor管理モジュールを組み込み、セキュリティ機能などを強化した。
WinDirectorの主な機能は、表1のとおり。
機能 | 機能の概要 |
---|---|
ユーザー管理機能 | WinActorを利用するユーザーの権限を設定する。権限のないユーザーがシナリオを不正に実行する事故を防ぐ |
シナリオとジョブ管理機能 | 複数のシナリオを「ジョブ」として集約して管理しする。指定したスケジュールに沿ってシナリオ(ジョブ)を実行できる |
ジョブの稼働状況管理 | 組織ごとのジョブの実行状況をリアルタイムにグラフ表示する。ジョブの成功率、失敗率、実行率を確認できる |
フローティングライセンス管理(オプション) | フローティングライセンス(同時使用ライセンス)版のWinActorクライアントに対し、同時利用ライセンス数を動的に管理する。WinActorライセンスを効率的に利用できる |
WinDirector新版で管理できるWinActorのバージョンはVer5.3以降。WinActor Ver5.3は、WinDirector powered by NTT-ATと同日の2019年2月15日に販売を開始する。
WinActorの価格(税別)は、ノードロックライセンスの場合、シナリオを開発できるフル機能版が90万8000円、機能をシナリオの実行に限った実行版が24万8000円。フローティングライセンス(同時使用ライセンス)はオープン。なお、実行版は、WinDirectorからの指示でのみ動作する。