伊藤忠テクノソリューションズは2019年5月13日、特定のスキルや経験を持った社員をチャットボットを介して探し出せるクラウドサービス「HRサーベイ」を発表した。各社員のスキルに関する情報は、AIが社内文書やメールを分析して収集する。これをチャットボット経由で検索できる。2019年7月24日から提供する。価格(税別)は、1ユーザーあたり月額500円。導入時のコンサルティング費用は別途、個別見積もり。販売目標は、関連するシステム販売を含めて3年間で3億円。
HRサーベイは、特定のスキルや経験を持った社員を検索して探し出せるクラウドサービスである。どの社員がどのようなスキルを持っているのかという情報は、社内(イントラネット)の文書や電子メールなどをAIが分析して収集する。これらの情報に対し、チャットボットを介して検索できる。チャットボットは、スキルを持った該当者のリストを回答する。チャットシステムとして、LINEやSlackなどの主要なチャットサービスを利用できる。
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また、情報の精度を高められるように、社員に対して簡単なアンケートを短期間で繰り返す手法「パルスサーベイ」を、チャットボットが自動的に実施する。例えば、Python言語に詳しいと推測した社員に対し、チャットを介して「Python言語に詳しいか、ほかに詳しい人はいるか」といった質問をする。こうした仕組みによって、スキルを含めた各種の情報を、手間をかけずに更新する。
HRサーベイのシステム構築や保守サービスに加えて、データソースの選定や精度の向上について、企業の目的や特徴に応じたコンサルティングサービスも提供する。また、人事制度に関する問い合わせの対応や社員満足度の調査など、チャットボットを活用して人事業務を効率化するシステムも提供する。
なお、HRサーベイは、伊藤忠テクノソリューションズのチャットボット開発ソフトウェア「Benefitter」をベースに開発したサービスである。LINEやSlackなどの主要なチャットサービスや、既存の人事システムなどと、簡単に連携できる。今後は、勤怠管理や人材管理などの人事システムとの連携を視野にHRサーベイの機能を拡充する。