慶応義塾大学と米コンカー日本法人は2019年6月18日、研究費および経費管理の業務プロセス変革を目的とした実証実験を共同で開始すると発表した。慶応大で発生する請求書処理にコンカーの請求書管理クラウド「Concur Invoice」を、立替経費精算に経費精算・管理クラウド「Concur Expense」を利用する。これにより、業務効率化とペーパーレス化の実験を行う。実証実験環境はコンカーが無料で提供する。
慶応義塾大学とコンカーは、同大理工学部の経費精算処理を中心に、コンカーのクラウドサービスを使って業務効率化とペーパーレス化の実験を行う。
理工学部では、毎年約5~6万件の請求書・領収書が発生しており、目視検査による多重チェック、上長承認時や各部署間の紙の証憑の回覧、回覧後の会計システムへの入力業務が、教職員の負担になっている。
実証実験では、紙の見積書・納品書・請求書・領収書および、これらを補足する添付書類について、Concur InvoiceとConcur Expenseを使って電子データとして管理する。これにより、業務プロセスの効率化やペーパーレス化の有効性を検証する。
コンカーは2019年4月から、学校法人・中央省庁・地方自治体・独立行政法人・病院などの公共機関向けに、SAP Concurの実証実験環境を先着10団体に対して無料で提供している。