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床掃除ロボットを医療施設や小売などに2020年6月末まで無料で提供─ソフトバンクロボティクス

2020年4月15日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ソフトバンクロボティクスは2020年4月15日、医療施設などの生活インフラ6業種を対象に、床清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」と、施設の清潔度を科学的に診断するサービス「施設清潔度診断サービス」を無料で提供すると発表した。新型コロナウィルス対策の影響で掃除に求められる品質が高まっていることを受け、清掃業界や清掃員にかかっている負荷を軽減する狙いがある。

写真1:AI掃除ロボット「Whiz」の外観写真1:AI掃除ロボット「Whiz」の外観
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 ソフトバンクロボティクスは、床清掃ロボットのWhiz(写真1)と、施設の清潔度を科学的に診断するサービスを、医療施設などの生活インフラ6業種を対象に、2020年6月末まで無料で提供する。清掃業界や清掃員にかかる負荷を軽減する狙いがある。新型コロナウィルス対策の影響で、掃除に求められる品質が高まっていることを受けて提供する。

 無料提供は、生活インフラ6業種が対象。医療施設、隔離施設、介護施設、官公庁、金融機関、小売(スーパーマーケット、ドラッグストアなど)、駅・空港、工場、物流である。無料提供期間は、2020年4月15日から6月30日まで。申し込み期間は、同年4月15日から5月15日まで。同社のWebサイトから申し込む。

 床掃除ロボットのWhizは、主にカーペットなどの床の清掃を目的とする、自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーのAI清掃ロボットである。最初にWhizを手押しして清掃エリアの地図データを記憶させておくことで、後はスタートボタンを押すだけで、記憶した地図データを基に、清掃ルートを自律走行できる。清掃ルート上に人や障害物が出現しても、複数のセンサーが検知し、回避しながら走行できる。

 施設清潔度診断サービスは、施設の清潔度を、ATP検査(床面、接触部、机・壁面など)と空間粒子量検査によって計測し、診断結果をレポートする。また、レポートに基づいた適切な清掃・感染管理対策プランを提供する。提供の背景として同社は、きれいに見える施設の床でも、人の手では取り切れない「隠れダスト」が存在する状況を挙げる。

 掃除ロボットと診断サービスを無料で提供する背景としてソフトバンクロボティクスは、清掃従事者を対象に市場を調査した結果、新型コロナウィルス対策の影響によって、掃除に求められる品質が高まっており、清掃業界や清掃員にかかる負荷が増えていることを挙げる。

 調査によると、新型コロナウィルス対策の以前と以後で、「現環境下で求められる清掃品質や清掃業務内容に変化があった」という回答が約56%、また「現環境下での清掃業務に恐怖や不安を感じる」という回答が約57%となるなど、物理的な作業負荷や心理的な負荷が増えている。特に、生活インフラ分野の施設では、清掃へのニーズが高いため、清掃への負担もより大きくなっている。

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