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ヴイエムウェア、GPUを仮想マシンやコンテナから共有する新機能「VMware vSphere Bitfusion」

2020年6月3日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ヴイエムウェアは2020年6月3日、VMware vSphere 7の新機能で仮想マシンやコンテナでGPUを使えるようにする「VMware vSphere Bitfusion」を発表した。GPUリソースを共有し、適切なワークロードに適切なタイミングで提供できるようにする。米VMwareが2019年に買収したBitfusionのGPU仮想化技術を利用している。新機能は、VMware vSphere Enterprise Plusエディションに搭載する。2021年度第2四半期(2020年5月2日~7月31日)中に提供を開始する予定。

 「VMware vSphere Bitfusion」は、仮想マシンとコンテナの基盤ミドルウェアであるVMware vSphere 7に搭載した新機能で、仮想マシンやコンテナからGPUを使えるようにする機能である。ハードウェアアクセラレータであるGPUをリソースプール化し、仮想マシンやコンテナから共有できる。これにより、GPU資源を必要とするアプリケーションに対して、適切なタイミングでGPU資源を提供できる。

 ディープラーニング(深層学習)の学習処理などAIアプリケーションの計算性能は、GPUに依存している。ヴイエムウェアによると、GPUカードのようなハードウェアアクセラレータは、業務の大部分で共有できていない。VMware vSphere Bitfusionを使うと、GPUの共有が容易になる。開発者や研究者、データサイエンティストなど、ネットワーク全体でGPUを効率的に共有できる。

 VMware vSphere Bitfusionは、VMware vSphere 7のEnterprise Plusエディションで利用できる。2021年度第2四半期(2020年5月2日~7月31日)中に提供を開始する予定。導入も容易で、既存の環境に支障をきたすことなく、1回のダウンロードで利用できるようになるとしている。

 なお、VMware vSphere 7は、サーバー仮想化基盤の現行版である(関連記事ヴイエムウェア、Kubernetesランタイムを組み込んだ新版「vSphere 7」を5月1日までに提供)。特徴は、コンテナ管理基盤のKubernetesを組み込んだことである。LinuxなどのOS上でKubernetesを動作させるのではなく、サーバー仮想化基盤であるVMware ESXiの上で直接Kubernetesが動作する。

 

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